日記

春のひかりと 。。 志村ふくみ の色 Michel Couvreur のいろ

なぜか「縁あって」 そう 言挙げするほかない 玄妙かつしぜんな経緯から つかうあてなど ないまま 志村ふくみさんの帯締めが 陋屋に届き 光を浴びて ナカシマのおおきなテーブルに載っている しかも 二本 それぞれ桐箱に入って 蓋裏には 志村さんの署名と 色…

冬 の 檸 檬

氷雨もようの如月のこと 。 いつものように 雑誌の棚 『図書新聞』と『週刊 読書人』立ち読みして ざわめきすぎる雑誌群ザッと眺めて 二階に上がり 音楽書 美術書 クルマの本など査察 縦覧 それから 閑かにまどろむ 丸善らしい地階に下がって 建築書 宗教書 …

Robert Frank with Gerhard Steidl :: ふたりが造った 可愛らしい写真の本 たち 。

Robert Frank の新しい写真集『HOUSEHOLD INVENTORY RECORD』が届いた ここ何年か フランクの小さな本を手にするのは 大きな愉しみになっている 造っているのは あのSTEiDL ロバート・フランク写真集の 繊細で工芸的な愛らしさに 惹かれるようになったのは 確…

面妖・荒唐無稽でも ストンと腑に落ちる「田布施システム / TABUSE Fraud」論 。

ルパート・シェルドレイク の 仮説 「形態形成場理論」を はじめて識り 理会したときの 気分 「目から鱗が落ちた」ときの 驚愕と蠱惑的昂揚が これまでは 奇々怪々すぎる 荒唐無稽な暴論として斥けてきた「田布施システム」仮説にも ある ことに気がついた ☆…

靖國 / 東京招魂社 と 白虎隊 あるいは大衆扇動家の 大好きな亡霊「コミンテルン」 。。

まるで 芥川龍之介の 哀しい名作『蜘蛛の糸』から 抜け出たような 暗愚なカンダタ 田母神俊雄が 現職の職業軍人 航空幕僚長として書いた 恥ずべき デマゴギー論文 『日本は侵略国家であったのか』2008年 読み直す。 私見では 軍事費だけは膨大に浪費する 鉛…

『秘密曼荼羅十住心論』とXIV年前の Air Titanium / LINDBERG 。

こぞのくれ 空海の主著『秘密曼荼羅十住心論』読み始める 《 酷くなる一方 安倍 麻生 ダブル精薄ダブル狂人による 敗戦後の七〇年弱でも 最悪最低 米国諜報機関との取引により絞首刑を免れた元A級戦犯 CIAの走狗 岸信介よりひどい 凶暴 悪辣な治世 私利私欲だ…

ポルシェ博士とともに 二〇世紀を創った「設計者/Great Designer」が死んだ。

フェルディナント・ポルシェ 彼を「二〇世紀最高の自動車設計者」 そう呼んで 顕彰するのなら ミハイル・カラシニコフ は 「二〇世紀最高の銃器設計者」だった フォルクス・ワーゲンとならぶ 工業製品の大傑作 AK-47 カラシニコフ突撃銃 ヒトラー そして スタ…

マインド・コントロールに抗し 正気であるための 「備忘録 / Data」として。(buucc氏に捧ぐ)

老生は この世を「救いがたい穢土」と夙に認定し 濁世から逃れるべく 「初老」四〇より遁世した ひとりの隠遁者にすぎない が 世捨てびと同然のぼくから見ても 3.11以降の日本は ひどい ひどすぎる 「フクシマ」をはじめとする あらゆる国内問題を隠蔽せん…

《 柳宗悦 本と偈頌 》 彼についてぼくが知っている二、三の事柄 から 。

過日 よく晴れた秋のある日 京都の古書肆から 柳宗悦 畢生の大著『木喰上人作木彫佛』届く ヘルムート・ニュートンの巨大写真集『SUMO』ほどではないが 縦51Cm 横37Cm 厚さ6Cm 文字通りの「大冊」 大正一四年 一九二五年刊 ときに われらが師は 三五歳 …

『草莽 枯れ つわものどもが 夢の跡』 往事渺茫  。。。。

「赤軍派」 公然たる東京登場を見たのは 一九六九年九月五日 日比谷野外音楽堂での 全国全共闘結成集会 だった 角材ではなく 先を割った 竹槍 投擲用に 石ではなく コーラ瓶を手にした 百人ほどの部隊は 生理的な「悪寒」を覚えるほど 衝撃的だった 『蜂起貫…

「贋の象牙」と「紙の白鳥」。痩せたエレファントバードが自ら唄う厳粛で滑稽で悲痛なレクイエム

本と学校 装置/組織としての学校 制度 と 道具としての教科書および書籍 は 明治以来 従順な奴隷=隷属する良民を養成すべく いわば国家に平伏す 「公民的知性」を強制的に 育成涵養 し 奴隷精神を賦与する二大潮流//培養システムだった 。。。 その 国家管…

『氣違ひ部落』が巨大にエヴォリューション した狂気のブラック国家「ジバング/自縛愚」 。。

秋寂び 古書肆から 開高健『声の狩人』届く 1962年11月20日 第1刷発行 刊行後 五〇年を超えた岩波新書 「表2」つまり表紙裏 扉寄りに 《 池内和子 様 伊丹一三 健 》 (縦に)姓を略し親しみを込めた青ペン献呈署名がある 池内岳彦/義弘が 川喜多…

湯水雲霧雨河川海氷山悉皆輪廻フラクタル

ゆみずくも きりあめかせん うみひょうざん しっかいりんね ふらくたる ※ 二一世紀の名号として ※ ☆ 上村忠男 訳 マッシモ・カッチャーリ『死後に生きる者たち』 読み始める 副題は 「〈オーストリアの終焉〉前後のウィーン展望 」 《 『論考』の最初の命題…

美と神秘 :・: 修羅ならぬ 工藝道「ひとりの沙門」として 。

「おれはひとりの修羅なのだ」 九〇年まえ 昂然と言い放った宮澤賢治は 二〇代なかば 二十六歳 か 遅くも二十八歳 その器宇と魂魄に おもわず快哉を覚ゆ 。。。 やや老いた ひとりの沙門として 二〇世紀を襲う 二一世紀前半を ぼくは ひたひたと 生きている …

餐前 浴後  ある神無月の「かわたれどき」 に 。。

温泉浴から帰って 夕餉の前 暮れなずむ寝台に横たわり 『証言 連合赤軍 / 連合赤軍事件の全体像を残す会 編』 読み始める * 「彼は誰/カハタレ」と「誰そ彼/タソカレ」は払暁 夕闇など 人の顔すら見極めにくい刻をさす 現代的な理解によりタソカレは夕方 カ…

聯合國軍 : GHQ / SCAP による進駐・占領を想起するための memorandum として 。。。

無条件降伏による敗戦を 終戦と言い換えるように 6年8ヶ月にわたり 軍事占領されていた事実を 隠蔽 自己欺瞞的に健忘する 日本政府 財閥企業 新聞社 多くの出版社 日本人 老人 中高年 その子 孫である 青年 若者 こどもたち 怯懦で狡猾 臆病卑劣な ニッポ…

「Inframince アンフラマンス / 極薄な」自己顕示 ☜ ☜ ☜ それは tweet(だけ)を意味しない ☞

『ヨーロッパ退屈日記』が 中村書店版『大地の商人』や私家版『武満徹 ←1930………∞』などと並んで 貧寒な書架の一角にある もちろん著者は 伊丹一三 1965年 3月 20日発行の初版 細い明朝体ロゴのような 律儀な楷書で 「池 田 潔 様 伊 丹 一 三」 健康さを…

老荘机@幽艸堂 日乗  ・・・ 《 思惟と経験の諸相 》 宇宙 hip hop のように 。。

《 諸君のうち神秘的な素質のもっとも少ない人でも、今はもう、まったく特殊な性質の意識状態 としての神秘的瞬間の存在することを、そしてそういう瞬間がそれを体験する人々に深い印象を 残すことを、納得されるに違いない。カナダの精神病医R・M・バック博…

老荘机@幽艸堂 日乗 『東洋人の思惟方法』『宗教的経験の諸相』 Koto Bolofo その他。

中村元『東洋人の思惟方法:第一部 インド人・シナ人の思惟方法』 ある種 鬱勃たるパトスを秘めた 力業的 精密なロゴスの発露 そうクリシェしたくなる 重く精悍な文章のリズムにも慣れ 二八九頁にわたった前半部「インド人の思惟方法」を了えた この読解ミッ…

FUJIO YAMAGUCHI : ひとりの「占領下の子ども / Occupied children」の死 。

山口富士夫が死んだ 冨士夫ちゃん が 殺されたも同然に 横死した 。。。 先月下旬 古本屋系ブログを巡回していて 『赤ドリルの夢は夜ひらく』で 一週間いじょう遅れて そのことを 知った。 《 もうひとつの死。奇しくも藤圭子と同様に「暗い青春」を送ったで…

過ぎゆく夏の「おとな考」 ……… 記憶する古い雑嚢として 。

八月になって 風の通る部屋で 腹ばいになって チャールズ・J・シールズ『人生なんて、そんなものさ / カート・ヴォネガットの生涯』 緩慢に 怠惰に 悪い夢でも見るように読むのが この夏 生まれた ひとつの習慣/habit ぼくにとって カート・ヴォネガット・ジュ…

いまも続く敗戦と占領 。。 薩長閥の「天皇制度」利用および闇黒支配を沈思 凝望する。

無条件降伏という 文句なしの土下座敗戦 総力戦における全面敗北を タメ口のような/笑。 終戦と言い換える 軍事占領された 国家主権なき 時代と焦土に生まれた 一二〇〇万人もの※ オキュパイドチルドレン 占領下に誕生した 多くのおおくの ホントに多数の子…

四〇年前の 黒い帽子 。

『大戦間期の宮中と政治家』黒沢文貴 著者の責ではないが 索漠暗澹と 読み終わる 《 長州閥の実力者である田中義一陸軍大将が、政友会総裁に就任した大正末期は、治安維持法とセ ットとはいえ普通選挙法が成立し、また政権交代のルールとして「憲政の常道」…

「地獄」あるいは「陶酔」論。  —— ボードレールとベンヤミンに倣いて ——

私見では この世こそ が 地獄である。 この世とは 現世 穢土 濁世 現実とも 社会とも 世界とも呼ばれる 「ここ」 あなたが立っている ぼくも立っている 生きて 呻吟している この「苦界」である そして これから語るのは 不埒にも 麻薬の現代性/モデルニテ とそ…

隠遁老人は 「本の宇宙に 亡命中」 さよなら 地上の暑さ

痛いほどの 灼熱さなか Gilbert & George 『SIDE BY SIDE』2012年版 M・C・ダーシー著 井筒俊彦・三邊文子訳『愛のロゴスとパトス』上智大学1957年 刊 同時にとどく 『愛のロゴスとパトス』は この夏から配本が始まる 慶応義塾大学出版局の『井筒俊彦全集』に…

「AfroSF」& Dubai  ドバイの Super Police Cars 警察車輌にはじまる 意識と文化の革命 。

『ル・モンド・ディプロマティーク』 日本語・電子版に 最近 想像力を刺激する 興味ぶかい記事があった アラン・ヴィッキー / 上原秀一 訳 『アフリカのSFに未来が読み取れる』と題された それは こんな導入部を持つ 優れた記事だった 《 マスコミのレーダーが…

『売夢』『売買夢』による 隷属 襲来する 「巨」大「悪」夢 たる 環太平洋戦略的経済連携協定 。。

ここ三週間ほど 横張 誠さんの『ボードレール語録』 鈴村 和成さんの『書簡で読む アフリカのランボー』を 読んでいる 読みおえた本は 香川 檀さんの『想起のかたち:記憶アートの歴史意識』。 読み続けている 他の本は 黒沢 文貴さん『大戦間期の宮中と政治…

虚妄・空疎な『ヨーゼフ・ボイスの足型』、、。編集者 よ 緊褌セヨ!  ☜☜ / 笑。

さる睦月 極私的覚え書きとして《またまた「デクロワッサンス」論 》に 小声で誓言した 《「暮しをちいさく」の旨趣により 二〇一三年から 新刊の 国内出版図書を 購入しない。 ( 画廊 美術館図録 大学出版 非商業出版 私家版は その限りにあらず ) もちろん公共図…

津村 喬さんからの『混元太極三字経』 あるいは 私家版への頌歌 。

いまはフィンランドに滞在する津村 喬さんから 鹿島立ちとほぼ同時に届いた 薄い 私家版冊子『混元太極三字経』は こんな言葉から成っている 《 太極の理は万物の理であって、万物が生きるのはみなその理に従 う。太極を組み立てた時その理に基づいたし、太…

W・ジェイムズ 『宗教的経験の諸相』を読んで 「古代ギリシア」の厭世主義にふたたび出逢う 。。。

その時 ぼくはまだ十三歳だった 識字もはやく 精神的に夙成だったから そんな気がするけど 十五歳になっていたかも知れない 毎号読んでいた岩波書店の『図書』に 著者も 内容も 文脈もまったく憶えていないが 引用されていた文言の大意 「いちばん良いのは …