2012-01-01から1年間の記事一覧
みすず書房から 予約していたペーター・ツムトア『建築を考える』特装版が 届いた 五月に出た 普通の『建築を考える』鈴木仁子 訳 葛西薫 装幀 も 美しい本だった が これはNUNO 須藤玲子のクロスを用いた布装 便利堂 コロタイプ印刷によるツムトアの建築ド…
《 宇宙は限りなく繰り返され、その場その場で足踏みをしている。 永遠は無限のなかで、同じドラマを平然と演じ続けるのである。》 『天体による永遠』を そう結んだ ブランキほどではないが ぼくにも 見えてしまった「ペシミズムの深淵」がある あの 了知 /…
あまりーも怖すぎて マスメも個人も アンタッチャブル&シカト / 笑。 昨2011年の新生児総数は 105万人 だが 核爆発の衝戟 「フクシマ」の影響が出るのは これから だ 今年か 来年 2013年には 間違いなく100万人を切るだろう 外部被曝内部被曝…
narrow-mindedness 意味は 狭量 偏狭 狭隘 。 この際 「偏狭を脱ぐ」が 判りやすく 伝わりやすい ひょんなことで 触れた 『鳥学の100年 鳥に魅せられた人々』から 派生的に知った 蜂須賀正氏 の名前と事迹 結局のところ 山科鳥類研究所に遺される 日本の鳥学…
日比谷野外音楽堂の硬い木のベンチに座って 「前衛ロックトリオ」ロストアラーフの シーンへの公然デヴュー 即興ヴォーカル / 痙攣する叫び聲 を聴いてから 永くみじかく 持続する 宇宙的な 瞬間として それは ながれていった・・・ 彼 も ぼく も あの頃 考…
四〇年前にこう書いている 《 こんな夢想をする事があるんですよ、 今望み得る最高のユートピアとは人間が一人残らず消滅することではないのかって。 同時刻に総ての人類が地球上から蒸発するのは、 真の平等という言葉に価する唯一最大のヴィジョンではない…
日本は この国は 完全に敗北した それも最悪最愚 倨傲白痴の負け方「オウンゴール」によって 逃げる気概も叡知も行動力もないから 頓挫滞留するだけで 逃走する「精神/ガイスト」があったなら 一億人が全力で潰走するだろう 恐怖を覚え 驚愕狼狽 震える伝説的レ…
大藪春彦だったら この事態を どう考え どう表現しただろうか このところ ときおり大藪春彦のことを思う きだみのる 大藪春彦 高橋悠治 一見するとまったく脈絡のない 三人の名だが 生涯にわたって 小市民化 俗物化しなかった 稀有なタイプの 反抗する 敗戦…
ある意味 独ソ戦を象徴する歌曲 と同時に 連邦赤軍のロケット・ランチャーの愛称が「カチューシャ」だった それを ドイツ語で歌った『Katyusha』がある 青い諧謔性 熱い冷笑 隠された攻撃性 秘められた暴力性 喪失され 改竄された過去 詐取された未来 。。。…
潜航する思念 想念のバトルシップに「音楽を艤装する」試み ☆ ☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆☆☆ この「無意味」あるいは狂気や痴呆とも混同されそうな「霊的」試行は ルパート・シェルドレイクによる「形態形成場仮説」を実践的に継承し 穢土の霊…
書架からは『周恩来選集』 コレクションケースから『毛主席語録』と『プロレタリア文化大革命の重要文献集』その他 を 取り出した 机上のYou Tubeでは『中国女』 まだ一〇代だったアンヌ・ヴィアゼムスキーの懐かしく若々しい表情を再生 。。。 J. L. G. 『中…
お金と成長 原子力エネルギーを利用するさい、それが軍事利用であれ、“ 平和利用 ” であれ、そこに起こりうるすべてを 管理し、うまく使いこなせると信じるのは、あるいは平気な顔でそう主張するのは、まったく狂気の沙汰と言 わざるをえない。それはどの陣…
一〇年に一度ほどの割で ポール・ジンデルの小説『十五歳』を思いだす あの魅力あるユース小説の原題は「Pardon Me, You're Stepping on My Eyeball !」 気分優先の邦語だったら「おやおや あんた ぼくの眼ン玉を踏んづけてるね」かな ポケットに洗い熊の仔…
二巻あわせて千四百頁を超える C.G.ユングの大著『ヴィジョン・セミナー』が 間もなく終わりそうなので その寂しさを埋めるものとして ウィリアム・ジェイムズの『宗教的経験の諸相』を 読み始めた 奥付にはまだ一〇代だった日付が第一刷発行の文字とともに…
昨夜 七時のNHK ニュースをたまたま見てしまった ロンドン・パラリンピック2012を 大きく扱っていた 背景にある「サブリミナル的」洗脳趣旨としては 人類はここまで英雄的で 友愛に満ちているから 未来に大きな希望を持てる そんな 絵に描いたような 素晴らしく薄っ…
「もの」の蒐集 とりわけ古い書籍の蒐集は 時空を経めぐる「旅」である 旅や遊行には 地図とコンパス あるいは時刻表が必要だ さらに 直観力と胆力こそ 最重要 だが これは 人それぞれの命数だから 言及しない できない 柳宗悦は『蒐集に就て』で こう書いて…
去る四月二七日【イタリア関心空間】闇夜の霹靂たる暴力的閉鎖/無言殲滅により 一〇年近くつづけた 引用による読書記録の習慣 そして記録そのものが一瞬にして奪われ/喪われ 一〇八日あまり経った 字義どおり 雲散霧消しつつあった『グラッパ/古い瓶』の日記…
まず この短い文章を読んでほしい。 《 地のはてにはなにがあるか とほい昔 人間はそれを知つてはいなかつた それから 地球がまはりながら太陽をめぐつてゆくことも ついこのあひだまでは知らなつた それを知らなかつたことは ひとつの科学の問題であるか そ…
国会 東京電力福島原子力発電所事故調査委員会 委員長 黒川清は調査報告書の英語版冒頭でこう述べている。 「事故の根本的な原因は、 日本文化の慣習に根ざすものの中にある。 つまり、反射的な従順さ。 権威を疑問視したがらないこと。 ‘ 計画を守り通そう …
ストーンズのジャンピングジャックフラッシュ 聴きながら 《 JOSEPH BEUYS もしくは古代虚無と世界霊魂への律動する愛。》 そーいう 虚無 + 衒学趣味 つき混ぜた 相変わらずのお莫迦タイトルで 最近のボイス本蒐集事情 書き始めるつもりだった ところが ス…
ゆらゆら帝国を You Tube で最初に聴いたときから なんだか 懐かしい感じがした。 日本語のサイケデリック・ロックだから というより もう少し 深い場所のデジャヴュ 強い既視感を覚えた それが 今日 ゆらゆら帝国 は 紅蜥蜴/LIZARD の reborn であることに…
最後の300KW 目は ながい間まるで家族の一員のように 秋冬春夏 苦楽をともにして来た イルム・ヴィッケルソー デザインのソファを顕彰するかたちで 最終登録にしよう。 この二人掛けソファは 渋谷 宮益坂の上にあった「青山さるん」で家人がオーダーした…
もう関心空間に期待も幻想もないので 最後の登録。 先日 アーロン・チェアの背中部メッシュがほつれ始めたので 修理に出した。 ながらく廃墟化していた書庫 兼 書斎を 片付けて 気持ちよく利用できるようにした途端の メッシュ切れだった。 前回は座部のメッ…
アメリカ 独立宣言 から引用したい。 《 事実、 あらゆる経験の示すところによれば、 人類は害悪が忍びうるものである限り、 慣れ親しんだ形を廃することによって非を正そうとするよりは、堪え忍ぼうとする傾向がある。 しかし、 常に変わらず同じ目標を追及…
英国 グロスターの書肆 The Book Depository から David Zwirner 画廊 この春の展観図録 『On Kawara - Date Painting(s) in New York and 136 Other Cities』が届いた 二八〇数頁もある 堅背の分厚い大判カタログ 註文したのは 五月一日 送料無料 GBP 47.50…
小振りに見えますがミラはアーロンより一回り大きいです。それはアーロンが3サイズあるのにミラチェアは単一サイズだからでしょう。大きく、色数もあるぶんカラーを選ぶ際はアーロンよりさらに慎重にする必要がある様に思います。 我が家のミラチェアには明…
これは 今日あるいは昨日 突如消滅 いや 新しい占有者によって滅ぼされた『イタリア関心空間』における [グラッパ/古い瓶の日記]こと『幽艸堂日乗』最後の日までの引用である。 内容は悪夢的僥倖として「最期の記述」に あまりにもふさわしい / 笑。 2012.…
「だくせ」と読んでも「じょくせ」でも それは お好み次第ですが 要は にごりけがれた「この世」「この国」「この社会」のこと 江戸から明治 大正初期を生きた あの金之助 漱石ですら 「とかくに人の世は住みにくい」 とのたまうのだから さもしい金銭欲 あ…
フェルデナンド・アレクサンダー・ポルシェの訃報らしきものを 今朝 デザインサイトの流れる小窓でチラッと見かけた。 戻ってくるのを待って 大きな記事に飛ぶとferdinand alexander porsche dies at 76 そうか ブッツィは1935年生まれだから 六三年のフランク…
まず この曲から 聴いてもらおう 『シーサイド・バウンド』 と 『トンネル天国』 両方ともに 一九六七年リリースの楽曲 あれから もう四十五年も経ったことになる 10代だったふたりも すでに六〇歳を過ぎた そして ふたりだけでなく 世界が変わった とくに…