Mirra Chair / HermanMiller

小振りに見えますがミラはアーロンより一回り大きいです。それはアーロンが3サイズあるのにミラチェアは単一サイズだからでしょう。大きく、色数もあるぶんカラーを選ぶ際はアーロンよりさらに慎重にする必要がある様に思います。

我が家のミラチェアには明るい煉瓦色というべきなのか古い焼き物の色と紹介したほうがいいのか「テラコッタ」色を選び、座も背中も同じカラーにしました。  2005/3/15

剣持勇の文章は改行してこう続いている。

《 荷物は 2.5尺立法位の段ボール紙製でリョウ線に沿って子割板が釘打ちされているという極めて軽快な旅装であった。三重ほどになっている紙箱の中に,パーツに分解されて,クラフト紙製のテープで動揺しないように膏藥ばりになった椅子が現われた。猪熊さんのは明るいレモンエローで,私宛のはややブラウンを含んだグレーである。今まで写眞のみの印象では,厚ぼったく重たいものと思い込んでいた目にはオヤッ? と感じた。“プラスチックの文房具”……そんな第一印象でもあった。木綿の袋にはいっている附属緊め金物を出して組み立てると10分もかからずにネヂ廻し一本で椅子の姿になった。猪熊さんが嬉しそうに,こしかけてみる。猪熊さんのには木ぞりがついて揺れ椅子(ロッキング)になっている。私のにはない。二つ置いたところは,チュウリップのように可憐でみずみずしい。写眞で感じるような,グロテスクなところが少しもない。》

表記もできるかぎり忠実に書き写したからそこも愉しんで欲しい。例えば「レモンエロー」とか「、」ではなく「,」であることとか、、、、

ミラチェアはアーロンに先行して今年の初めに届いた。

ミラの特徴の一つは沢山用意された色から座と背もたれを別々に撰べることだ。迷ったし透過光のディスプレイと実際とは異なるので五反田のハーマンミラージャパンに行って現物をあれこれと確認した。(「レモンエロー」も候補に挙がっていました/笑)

座も背中も「テラコッタ」色にした。

(日本国内で売られているミラは現在すべて韓国工場で組み立てられている。そうハーマンミラー・ジャパンで説明されたのに、届いたミラは何故か例外的にジーランド工場製だった)。この僥倖をとても喜んだことは言うまでもありません/笑。

これからアーロンとミラを比較して長期に亘りリポートしていきたいと思っています。 2005/3/9

2008年9月 アーロン シート部のメッシュがほつれ始めたので無償修理に出す。

それ以来 メイン椅子の座はむしろ ミラになっている。

↓ ミラチェアをデザインしたベルリンの設計集団「スタジオ7.5」。