「贋の象牙」と「紙の白鳥」。痩せたエレファントバードが自ら唄う厳粛で滑稽で悲痛なレクイエム

 

         本と学校 

装置/組織としての学校 制度 と 道具としての教科書および書籍 は

   明治以来 従順な奴隷=隷属する良民を養成すべく

いわば国家に平伏す

        「公民的知性」を強制的に 育成涵養 し

奴隷精神を賦与する二大潮流//培養システムだった 。。。

         その

    国家管理システムの 脊椎と背筋 といえる

       学校制度および 

教科書と通信教育 参考書頒布を元型とする出版・販売システム 

      調教と洗脳

その「国家幻想」維持装置の有効期限が切れようとしている

      正確には 一五〇年を経た 制度疲労だ

すべてのものには 寿命がある

学校制度や 高度な出版物を生むシステムも 例外ではない

  日本人は 明治以来 

ひたすら 権威主義で やってきた

  天皇制度 衣冠束帯から背広まで 帝国大學と勲章システム 教科書と受験体制

  ランドセル セーラー服 学生服 甲子園 タモリ みのもんた 

  船場吉兆 帝国ホテル 高島屋 三越伊勢丹 有名ホテル デパ地下 ブランド食品 etc.

新聞社や有名出版社 刊行物への 依存的隷属隷従 。。。

   国家と通貨 

その主要な一角である 旧い権威主義的洗脳システムが 崩れつつある

  まことに 衷心より 慶賀に堪えない 

早稲田大学での 非常勤講師に 対する 不当労働行為への 反乱として

 早大総長等 大学の経営幹部を 刑事告訴

 首都圏非常勤講師組合が 結成された 

 関西でも 大阪大学の不当労働行為への 抗議を皮切りに

 関西圏非常勤講師組合が 結成されている

   大学はいまや 巨大な 労働集約型産業の 典型なのだ

だからこそ 高学歴パートの おじさんおばさんを 安く 使おうとする

   大学 非常勤講師とは 聞こえだけはまだ良いものの 

   実体は 典型的な 「高学歴ワーキングプア」 の集合体

内面はどうあろうとも 実情は パートタイマーのおじさん おばさん が

  高い授業料を払った 学生諸君の 面倒を見ているのだ

 首都圏だけで 潜在的には 三万から四万人はいるとみられる 非常勤講師群像

   未組織労働者諸君 東は 早稲田に  西は阪大に 舞台を構築しよう

           跳べ ここがロドス島だ         

全国 数千人のカルスタ(カルチュアル・スタディーズ)研究者諸君

       サバルタンは 隣の部屋にいる 

        私立 国公立に こだわらず

        核 軍 産 学 協同路線をひた走る

        帝国主義大学制度を 解体せよ

            《 知識人の失職は革命の潜在的要因である。》

   波止場の哲学者 エリック・ホッファーは「賢人墨子」のことばを引いて 1959年の日記に そう書いている

         『波止場日記 一一労働と思索一一』より

  あるいは こうも述べていて とても参考になる/ 笑。

 《 知識人はすべて威厳と気高さに飢えており、歴史の主人公となり、不死となることを望んでいる。

  彼らの心の奥底にある欲求を拒絶する突破できない障害に直面すると、分裂が起こる。目だった才能を

  持ち合わせない者は、革命家や改革者となる傾向がある。彼らは、扇動し、理論づけをし、訓戒をたれ、

  陰謀を企て、進路をさまたげる邪魔物の根本を掘りくずし、爆破しようとできるかぎりのことをする。 》

ひるまず進め 我らの友よ 敵の鉄鎖を うち砕け

☆ 出版に関しては さらに悲惨なので 書く気を喪失してしまった

  いまや出版産業は馬鹿な青少年相手のマンガと頓馬なリーマン相手の新書 

  下衆なおばさん相手のゴシップ兼物欲雑誌 老人向きのエロ週刊誌で糊口を凌いでいるのだ

      恥じよ 講談社 小学館 文春 新潮 etc.

  それでも 気を取り直して 次の数値だけでも 転載しておきたい

月初めの更新を愉しみに読んでいる 小田光雄さんの『出版状況クロニクル66』からのものだ

■出版社売上実績金額

(単位百万円) 出版社 売上金額

祥伝社 4,703

河出書房新社 4,250

大和書房 3,820

潮出版社 3,102

筑摩書房 2,808

新書館 1,680

朝日出版社 1,600

東京創元社 1,333

洋泉社 1,296

美術出版社 1,134

白水社 1,113

創元社 995

勁草書房 800

太田出版 787

吉川弘文館 786

国書刊行会 766

春秋社 750

みすず書房 632

原書房 618

 みすず書房 の年間売り上げ総額  6億3200万円 には やはりショックを受けた 。。。。

 六億三千万とは 原宿にある大阪寿司の老舗「八竹」でも もっとあるのでは、、、、

  それにしても 成人の人口構成は 20年前には わかっていたはずだ 

参考に 大手出版社の 売上金額も転載しておこう

これもまた デクロワッサンス/減衰傾向にあることは否めない/笑。

■2012年 出版社売上実績金額

出版社 売上金額

    (単位百万円)

集英社 126,094

講談社 117,871

小学館 106,466

学習研究社 - -

文藝春秋 25,673

角川書店 - -

新潮社 22,000

光文社 24,630

日本放送出版協会 17,289

岩波書店 17,500

マガジンハウス 14,645

PHP研究所 12,400

朝日新聞出版 12,944

ダイヤモンド社 11,139

徳間書店 10,856

東洋経済新報社 8,958

幻冬舎 8,800

日本文芸社 6,681

中央公論新社 6,399

実業之日本社 5,780

日本経済新聞出版社 4,744

平凡社 2,209

                      ★ ★ ★ 

                         

  ◎ ところで晶文社が『吉本隆明全集』全36巻・別巻1の内容見本を公開した。

  ウラゲツ・ブログによれば《 第1回配本は2014年3月発売予定の第6巻『[1959-1961]戦後世代の政治思想 擬制の終焉』

  で予価は6500円。A5変型判上製カバー装、各巻平均590頁とのことで、全巻を揃えると相当な物量になりますね。

  初年度は3カ月に1巻ずつ刊行、次年度以降は隔月で刊行予定とのことです。完結まで7年、2020年いっぱいまでの大事業です。》

  しかし二〇二〇年と言えば 一九四五年生まれは七五歳 一九五〇年生まれですら 古稀 七〇歳である

  私見では吉本隆明の主たる読者層は自由に博捜し継続する読書家ではなく むしろ「ドグマ」を求めた単純なひとびとだ

  苦い青春期のsouvenir/記念物としても これから吉本全集を延々と七年間も買い続ける奇特な輩が数千人も存在するのか 

  あんな無知と混乱に乗じた「時代と世代限定の際物」講釈師/国威発揚コピーライターの塵芥語彙集 を 、、、解っているのか 。。。

  吉本だけでなく末期・晶文社も「大艦巨砲主義」「神風特攻軍国主義/ナントカナルシシズム」に犯されているようだ

  痴呆老人吉本の「原発を推進しなければサルになる」発言とともに この恥ずべき玉砕主義は歴史に晒されるだろう

  吉田満の『戦艦大和ノ最期』を思わせるような 無謀さ! 考えるだに こころ弾み 口笛を吹きたくなる / 笑。

          ああ ぼくはやっぱり『井筒俊彦全集』を 予約しよう。