靖國 / 東京招魂社 と 白虎隊 あるいは大衆扇動家の 大好きな亡霊「コミンテルン」 。。

   まるで

芥川龍之介の 哀しい名作『蜘蛛の糸』から

    抜け出たような

     暗愚なカンダタ

       田母神俊雄

現職の職業軍人 航空幕僚長として書いた 

           恥ずべき デマゴギー論文

   『日本は侵略国家であったのか』2008年

        読み直す。

         私見では

  軍事費だけは膨大に浪費する 鉛の兵隊さん総大将 

      絵空事 虚言癖の詐欺漢 

  嘘と虚勢だけで身を飾った「空軍大将」が

      恥ずかしげもなく 披瀝した

   この粗雑な文章の本質は

       歪曲と謬錯に満ちた「コミンテルン観」を

         痴呆婆さんによる 繰り言のごとく 

   縷々とめどなく述べたものである

  悪意と謀略に粉飾された この「憐れな署名入怪文書」の中には

      スターリン ヒトラー 田中義一も 東条英機も 

        一度たりとて名前が出ないが 

   大祖国戦争:対独戦をルーズベルトと共闘するため スターリンによって

     1943年5月に廃止されたコミンテルンこと共産主義インターナショナル

        田母神が生まれる以前に 機関そのものが消滅した第三インターナショナル

                 それなのに

          「コミンテルン」という固有名詞は 人気役者の亡霊のように 

             八回!も 使われる

    勿論というか 何故と言うべきか

  固有名詞として 特段の使用頻度である

     要するに彼は

      かつての攘夷論や鬼畜米英に代え

 統一協会/国際勝共連合文鮮明とおなじく

「反共」だけを 錦の御旗に 売り物に

      モノカルチャー的反動力/訴求力と する 

    権力と名声を手にしたいだけの 暗い くらい 昏い扇動家なのだ

   

 ソビエト連邦なきあと 敵役は中華人民共和国しかなかった

           が

       現実の中国は変容 変質 変貌

     「黒猫白猫論」以降は 「走資」派が実権を掌握

           いまや巨大な 資本主義国 なのだ

   それに 役不足 煽り不足を感じる 扇動妄想者/ポピュリストは 

   コミンテルン/第三インターナショナルの亡霊を「招魂」したのだ/笑。

『日本は侵略国家であったのか 』を再読して気付いたことがある

    驚くべきことだが

 彼 田母神将軍は おそらく「右翼ですらない」

  国家主義者ファシストでは あっても 天皇主義 天皇崇拝者ではない

       それはそうだろう 

     尊皇倒幕は 薩摩長州土佐肥前 官軍のスローガンだから 。。。

 意識してもしなくても 

田母神 元空自幕僚長は 連合国軍による占領下の一九四八年 

   会津若松にもほど近い福島県の僻村に生をえている

     幼少の頃から 太平洋戦争と白虎隊の無念さを 聞かなかったとは 云わせない

        だからかどうか 

 いわゆる「田母神論文」で天皇に触れた部分は

《 戦後マニラの軍事裁判で死刑に なった朝鮮出身の洪思翊という陸軍中将がいる。この人は陸軍士官学校26期生で、

硫黄島で勇名をはせた栗林忠道中将と同期生である。朝鮮名のままで帝国陸軍の中将に栄進した人である。またその1期後

輩には金錫源大佐がいる。日中戦争の時、中国で大隊長であった。日本兵約1千名を率いて何百年も虐められ続けた元宗主国中国軍を蹴散らした。その軍功著しいことにより天皇陛下の金賜勲章を頂いている。もちろん創氏改名などしていない。》

      だけ

昭和天皇とも 裕仁帝とも書かず きわめて素っ気ない

  ああ このひとは 薩長同盟と 薩長が担ぎ出した「天皇制度」が憎いのだ

あるいは 《 国のために尊い命を捧げた英霊に対し感謝しなければならない。》

      とは書いても

 

  ひとことも 靖國には 触れない

    そりゃそうだろう 靖國ジンジャに 白虎隊は祀られていない

  賊軍側の戦死者は ひとりたりとも 祀られていない

      ヤスクニは 狭量きわまる土俗信仰 野蛮な南の風習でしかない

  東京招魂社/靖國は 招魂場といういわば 薩長のローカルな 信仰

      血に飢えた 田舎の 戦死を言祝ぐ 習俗なのだから 。。。。。

そのことを踏まえて見ると 田母神俊雄の推薦者には 

不思議なことに 東北と北海道関係者が多い

  いわば 戊辰戦争の 賊軍側である

石原慎太郎は 裕次郎記念館が 小樽にあることからも察せられるように

  子ども時代を北海道で過ごしている  

    西部邁も北海道である

ぼくの眼には 田母神陣営が「老人白虎隊」に視えてきた / 笑。

   デヴィ・スカルノも含めて 

        我欲と妄執に気の狂った 老人たちの白虎隊である

 それから 何故か 推薦人に 井尻千男 小田村四郎など 拓殖大学関係者も多い

 はて 面妖な 。。。。。

これまでのぼくの分類では 長州の桂太郎が始めた台湾協会学校/拓大は 

        薩長=山口・九州連合系なのに 、、、

  想いを 廻らし 拓殖大学中興の祖 後藤新平の名が浮かんだ

   後藤伯は 仙台藩 岩手県のひとである

      やれやれ これで 矛盾は解けた / 笑。

田母神俊雄を先頭に 新興ポピュリズム陣営は 薩長体制に 老人白虎隊として斬り込んだのだ 

   さて 

 安部麻生 露骨なほど典型的な 薩長政権下における

   都知事選 山口九州連合を 見よう

出ないことになったが そのまんま東は 剥きだしの九州スケベ禿頭

   絶倫エロおとこ 桝添も 男尊女卑の九州男児

細川も東京生まれだが 肥後熊本のお殿さま

  推薦する小泉も 

意外と知られていないけど

  純一郎の実父 小泉純也 旧姓 鮫島純也は 歴とした 鹿児島人である

  さて

 少なくとも ぼくにとって 

さらなる 驚愕にちかい 事実が あった

  宇都宮健児 だ

かれは土佐の高知でこそないものの 四国は愛媛県に生まれ

  九州を転々としながら 育った ほとんど九州の人だ 

それにしても 都知事選挙に関係する人間の 大半が九州地方に出自を持つとは

  なんだろう この変態性欲のような 

       在京九州人の 過剰な立身出世志向

      露骨すぎる権力欲 権勢欲 政治的野心・野望は!!!

これは 決して 偶然なんかじゃない

     これを 偶然と呼ぶものは  

  聖なる「チンチロリン」でもやって 確率の勉強をもう一度 

        やり直す必要があるだろう / 笑。

   「見立て」によっては 今回の都知事選挙は 戊申ならぬ甲午の乱 甲午/キノエウマ戦争

      なのだ

                  ★ ★ ★

             しかし しかし

  今回の都知事選の本当の争点は 政府と原子力ムラ 洗脳する広報メディアが

           なんと言おうと

         もちろん 原発再稼働阻止

       フクシマと「反原発」問題に尽きている 。。。。

      大袈裟ではなく ここには 人類の未来が掛かっているのだ

    まさにまさに 周恩来の言葉 

            《 小異を残して 大同に就く 》  求大同 存小異

                  が

    いま 未来の子どもたち 未来の人びとから 求められている  

                   ・

ちなみに ぼくは

    老荘・佛教ニヒリズムアナキスト 極東グノーシス / デクロワッサンス主義 温泉派であり

      マルクス主義者であったこともボルシェヴィキであったこともない 

                  ☆ ☆ ☆

◎ 戦前に直結する戦後民主主義の腐敗構造 擬制ポツダム民主主義/愚民主主義への

      批判的思索をラディカルに深めるために

   森本醇 訳 ジョン・キーン『デモクラシーの生と死』上巻読み始める

        

 《 デモクラシーとは, 謙虚な人びとの, 謙虚な人びとによる, 謙虚な人びとのための自己統治にほかならない. 》

              裏表紙にあるジョン・キーンの言葉より