2005-01-01から1年間の記事一覧
“青空文庫”で中里介山の『大菩薩峠』を読み始めて一月ほどになるが、 ようやく第16話の【道庵と鰡八の巻】まで来た。 そしたらこんなクダリがあるじゃありませんか、 「その頃朝鮮から来ていた名代の美男子の役者がありました。 それに非常な高給を払って朝…
新たに「国立西洋美術館研究資料センター」も加わり四つの美術館が所蔵する図書を縦横に検索できるようになりました。 これからは和洋美術図書14万7千冊 内外の展覧会カタログ16万冊 雑誌8000冊がどこからでも検索できます。 東京国立近代美術館と東京都現代…
イギリスの古い新刊が/20年~30年前の本が、昔の値段で売られているのを発見した。 古本の話ではない。(モノによって古書価は当時の価格の何十倍もする) 1970年前後、米国ドルが360円から280円で英国ポンドが1080円から860円もした時代。丸善やイエナでは…
先週、芝生瑞和が蜘蛛膜下出血で亡くなったことを知って、彼の最初の著書『アンゴラ解放戦争』が出た30年近い昔をつい先日の事のように想った。 あれは若者たちの間で“ゲバラ”の殺された記憶がまだそれほど風化していない時代だった、、芝生は岩波新書の著者…
アーロンとミラをKWにしようとまずMirraの分を書いて挙げたところ一番最初に書いた「下書きの下書き」しか送れない。何度やってもどうやってもダメ。多少は苦労し真剣に書いたのに ←(ホント)かなり空しい気分で関心空間に新たなKWを立てる気が失せた。もう…
アーロンチェアとミラチェア KWに上げたいと思っています。 が、人生は泥濘の中の闘いの連続、或いはミヒャエル・エンデ風に言うと“蜃気楼と戦う蜃気楼”の如きモノで今日は今日とてamazon.co.jpと散々やりあいまして、、、、詳しくは「イタリア関心空間」グ…
今朝HermanMillerJapanから電話があって 「アーロンチェア発送準備完了です。露西亜製をご用意できましたがよろしいでしょうか」 僕は絶句した。 純アメリカ工場製の Aeron Chairを手に入れるために12週間というけして短くはない期間を待つことにしたのに、…
《 アチクテ …… 彼女は言う、…… 死は私の生の原理です。…… 私は死すべきものとして生きています。私は樹から落ちる葉のように自分を感じます、回転し、渦を巻き、再び吹き上げられるやまた落ち、けれども自分の知らない樹から放たれ、この最初の死によって切…
大正14年生まれの義母からゴディヴァのクッキーとチョコレートの「大きな」詰め合わせを贈られた。ここのとても硬い/笑)アイスクリームは先日食べたが、クッキーは初めて。 三越の包み紙というのが貫禄で一段と良い感じである/笑。
先週は体重が音速の壁に等しい70㎏の臨界点を突破60㎏台に突入。10年ぶりの快挙です。 昨秋起きた痛風の大発作は三週間も続き、危うく「左右両足同時発症」という肉体史上最悪な事態を引き起こす寸前でした/笑。 それで当時83㎏に達していた体重の大幅削減を…
コネチカット州ニューキャナンの自邸で98歳のフィリップ・ジョンソンが亡くなった。 冷え切った部屋の書棚からA.D.A.EDITAの『フィリップ・ジョンソン著作集』を取りだす。 Warholも泊まった「GuestHouse」の(荘厳と言うより神聖な感じすら受ける)寝室を撮影…
hand-made webshop Blue Bird から片口と蓋付き花器、それに小品(本当に小さなモノたち)等、中小併せて9点が届きました。大村剛初期作品の蒐集としては既に10点を数える/笑。 初めに来た「色絵鉢」がなんともポロックのオールオーバー/全面絵画を想わせる…
凄い。華奢なようでいて圧倒的な凄味がある。緑釉とか色繪と云うよりはまるで殷の青銅器だ。 正木春蔵や小川甚八、瀧口和男、李鳳梧etc.を観、手に入れた時も嬉しかったし、愉しかったし、面白かったが、これほど興奮しなかった。まさに「現代の器」であり「現…
先週の終わりだっただろうか、たまたま本屋で普段は全く手にしない雑誌を立ち読みして、 ある若い陶芸家の仕事に興味を持った。 googleで検索したのが昨日、片端から頁を読み写真を眺めていったのがこの朝だ。 何故か気紛れを起こしてMILES DAVIS『BITCHES B…
Mirra Chairが届いてから10日ほどが経った。徐々に自分のモノになりつつあるようだ。 と云ってもこれは家人の用に供するために購入した物で、僕用のアメリカ工場製 Aeron Chairは12週間待ちだから今ごろ貨物船に載せられて太平洋を渡っている筈だ。 原則的に…
ほんとうに久し振りに高橋悠治の新刊が同時に幾冊か書店の棚に列び始めた。 “あの真摯で早熟で老成した思索者”が還ってきた/笑。 これはやっぱり朗報でしょう。 「21世紀の世界」を考えていく上で貴重なヒントを与えてくれるとても重要な思想を紡いでいる人…
随分昔のことになる。ぼくがまだ30歳になるかならないかの頃だ。 表参道の原宿駅寄りだったか同潤会アパートの前あたりだったかはハッキリしないが、 夜遅く少し酔って歩く僕の眼にひとりの若い易者が映った。 碧さの断片をどこかに残したその卜占家はまだ35…
ここ数年だけでも友人を両手で数え切れないほど次々と喪ったが、それが去年のことだったか一昨年だったか或いはその前年だったか区別があまり判然としない。 時間が 手元に来ればくるほど徐々に色の薄くなるリボン状のものとしてあるような気がする。 それは…
昨年の暮れも押し詰まった12月28日、ソンタグが死んだ。 才気活発な 僕にとっての「お転婆スーザン」は享年71歳だった。 彼女は老いすぎることは望まなかったろうし、早すぎもしなかっただろう、、、 そう想いたい。 心から冥福を祈る。 形は異なっても“松明…
予報によれば今朝は零下十度まで下がるとか、、、 寒気の中「世界の構造」と「文字/言霊の重層性」を考える上で圧倒的に面白く参考になった信多純一『馬琴の大夢 南総里見八犬伝の世界』を読みおえ、浅野裕一『古代中国の言語哲学』と渓内謙『上からの革命/…