ドウアンとボラハチの巻

青空文庫”で中里介山の『大菩薩峠』を読み始めて一月ほどになるが、

ようやく第16話の【道庵と鰡八の巻】まで来た。

そしたらこんなクダリがあるじゃありませんか、

「その頃朝鮮から来ていた名代の美男子の役者がありました。

それに非常な高給を払って朝鮮芝居を一幕さし加え、、、、」 

ホリエモン風、鰡八大尽が貧乏町医者で畸人変人の道庵の隣に豪勢な妾宅を構えたことから騒動が始まったのですが、、、 幕末を舞台にした戦前の作り話とはいえ、成金は女に走るし、本邦大衆は江戸の昔から「朝鮮芝居」と韓半島の「美男子役者」が好きだったようです/笑。

“歴史は繰り返す”と言うべきか、(『大菩薩峠』は「芸術」とは少し違うし「韓流」主婦連は不自然そのものだけど)“自然は芸術を模倣する”の亜種変種と考えたらいいのか、、、、

とにかく「本」を読むのって不思議だなァ/笑。