超をつけるほどの「貧しい新世界」に向けて 。。 

 

久しぶりに行った丸善(電チャリ8分)は

 撤退準備に入っていると思えるほど

   棚に情熱が微塵もないレームダック状態だった 。。

  建築書コーナーで寺原芳彦 『イームズを読み解く』

   を見つけて購入 本書により家にある黒いVレザー貼りの

     プラスチックシェルチェアLARが

   ハーマンミラー社と伊勢丹による子会社

  モダンファニチャーセールスによる1966年からの

   初期日本生産だと判明した。。

 日本での製造は自社工場を持たなかったため

  数十社の外注工場のコントロールには困難を

   きわめたという  家にある個体は60年代後半から

 銀座にあった画廊ギャルリポワン/point にあったもので

  その後 も同じ銀座の77gallery で使われていた 

   77ギャラリーが廃棄するというので

     30年ほど前に縁あって我が家に来た

              ・

    この本を読むまでミシガン州ジーランドの本社工場製

  だと単純に考えてきたので非常に勉強になった

    付記すると 今座っているアーロンチェア

     ジーランド工場製だ 窓辺の読書用に置いてあるミラチェアも

       かなり珍しいことに米国本社工場製だ

     (現在日本で販売されているるハーマンミラー製品はすべて

        韓国工場か中国工場で生産されている)

               ・

      スティージョブズが生前 ジョージ ナカシマ を

  愛用していたというウワサは知っていたが 写真を見てないので

 保留していた 思い立って調べるととても雑然とした彼の自宅で

  書斎/パソコン用の椅子としてコノイド チェアに座っていた

   彼はミニマリストの代表のように思われ扱われるが

     椅子の背中には上着を掛け 使いぶりはかなりワイルドだった/笑。

    コノイドチェア はとても珍しいタイプをぼくも所有している

   座の部分が手斧/チョウナで削られ 塗装は拭き漆で仕上げられた

  ジョージナカシマ を作りはじめたばかりの初期桜製作所が

    小田急ハルクでの「第一回ジョージ ナカシマ展」に出品して

     注文生産を受けつけた時期のものだ   

   クラロウォールナットのミングレン テーブルと

 拭き漆コノイドチェア二脚を倉敷の業者から一緒に購入したが 

  半世紀以上前の製品とはとても思えない

   素晴らしい状態だった 。。 恩寵とも云えそうなこの出会いに

     感謝している

              ・

     フランスの大統領マクロンによれば

  「われわれは豊かな時代の終わり 大きな転換点を生きている」 

「いつでも製品が手に入ると考えられた豊かさの時代は終わった」

  「水や土地 材料の豊かさの終わり」。。

 いわばマクロンの師でもある世界経済フォーラムの創設者である

  クラウス シュラブは「何も持たないと幸せになれる」とまで

   最近は言い切っている。。

     いいですか ダボス会議の会長やフランス大統領が

 「無銭経済」の提唱者マーク ボイルと同じことを云い始めたのだ 。。 

   ダボス会議のクラウス シュラブがマークボイルと同じことを主張する

               これを危険といわないで 何が危険なのか。。/笑。

      ゼレンスキーを善とするような 意図された価値の転倒

       ゼレンスキーのカミさん オレーナ ゼレンシカは 

            韓鶴子そのものであり 処刑されたチャウシェスクのカミさんである

        愚昧すぎる民主主義の次の政体は

         もはや見つからないかもしれない

           おそらくどこを探してもないはずだ

 

            価値観の転倒はさらに大きくなって続くだろう

              ・

     ジョージ ナカシマ をめぐるやりとりの中である人が

  ぼくの中にあるデカダンを指摘してくれた

       そうかもしれない 

   ぼくは「健康で繊細なデカダンス」を目指そう

     世界の終わりとデカダンはとてもよく似合う/笑。

      マルクス アウレリウスの云うように

       「すべてかりそめにすぎない」としても

     人生と暮しに犠牲と忍耐が強いられる時代こそ

    「靭い健康なデカダンとユーモア/諧謔精神」が必要だ