協会酵母 とシュタイナー  柳宗悦 その他 。

駒場日本民藝館から

 『美の法門 日本民藝館本』2016年3月刊

  『柳宗悦バーナード・リーチ往復書簡』2014年7月刊

     二冊が届いた

      「柳とリーチの往復英文書簡集」の存在は知っていたが 

         これまで購入には至らなかった 。。

          それが

        先日ヤフオクに未見の『美の法門』が出品され

      その刊行に驚き

    日本民藝館に註文したもの

       『美の法門』はもともと

      昭和廿四年三月に

          協會本五百部

          函入り私版本二百六十部が出版された

          初刊『美の法門』は両冊を署名入りで架蔵するので

        柿渋塗強製和紙で装幀され リーチの英訳も併載された

      倍を超える厚さの両面表紙硬背本

          最新刊『美の法門』

    この21世紀版「日本民藝館本」限定七百部も所蔵したい

      要するに

  柳の私家版特装限定版蒐集者としては逃すわけにいかないト 。。/ 笑。

        おもえば

      柳の私版本蒐集を思い立ったのは

     一九八〇年

   季刊『暮しの創造』13号 「特集 理想の装幀」を見たことで

     柳宗悦というヒトの美意識に

       あらためて「衝撃」を受けたからだ

        只ならぬ繊細さと健全さを併せもつ美意識  。。。

          喨々たる名馬のような「無事の美」

            柳の著作には十代から親しんでいたし

      駒場日本民藝館は憩いの場所でもあった

         今は喪われた吹き抜けの大広間 

           巨大な大谷石の囲炉裏が切ってあり

             それが公に灰皿として提供されていた

               訪うひともなく 常に無人の空間で

            アフリカ・ドゴン族のデイベッドに横たわり

               両切りの富士かピースを喫う 。。。

                                                       鷹揚で暢気だった時代 に 過ごした若い日

            その精神の生地に

        天啓のごとく宗悦私版本の美が染み込んだ

             それから幾星霜 

        さまざまな善本の存在がなければ 無事生きてこれたか

          自信がない

         とりわけ

       柳宗悦 ジョージ・ナカシマと花森安治の存在がなかったら

     ぼくはバランスを喪っていたかもしれない 。。。

      オスカー・ワイルド芥川龍之介 アンブローズ・ビアスだけでは

         危険すぎるもの / 笑。

       人生は 

      闇に包まれた深い峡谷に張られたタイトロープである

     フィリップ・マーローの名台詞をもじって云えば

  「健全でなければ危なすぎる 繊細でなければ生きる悦びがない。」

 さて

  厭離穢土に徹して

    玩物喪志を逆説的に追究する

      趣味嗜好だけに本旨を見る隱遁者 瘋癲古老として

    メスカルやシングルモルトの探索も続けつ

      「新しい遊び」を見つけた

        ビオディナミ / バイオダイナミクスの研究

     ビオディナミの背景にはルドルフ・シュタイナーが存在した

         さて

       これには説明が必要だろう

          ぼくは印刷された書籍同様

       ボトルにもフェティッシュがある

         印刷された美しいラベルと形の優れた瓶

            濃淡の琥珀色や透明な液体に満たされたガラス瓶

           先々月

     エルヴェ・ジェスタンの名前とともに強く惹かれるボトルに遭遇した

           シャンパーニュであった

         2009年の『Winart』48号を取り寄せ研究開始

     そこで「ビオディナミ」がシュタイナーの影響を受けたことを知る

         あとは一直線

           研究と研鑽の日々(嘘大袈裟紛らわしい/笑。)

         元ワイン商のウイスキー生産者 ミシェル・クーヴルーの創見 

           熟成樽の重視と古代種大麦の再活用など

            それらがバタフライ効果となって

             ジム・マッキュワン時代のブルイックラディを経て

              いまや全面的に開花した趣もある

               ウイスキーに対する樽の影響力 

                 さらには土地の重要性

                   「テロワール」             

                 高山野生種アガヴェによるメスカルから

                  バイオダイナミクス

                    自然への回帰

               少なくともぼくの中では惑星が直列した                            ⭐︎

             「泡物」に執着するかどうかはまだ定かではないが

            迂遠にも その取っ掛かりとして

        小布施ワイナリー/ドメーヌソガが作る日本酒!!

      「ル・サケエロティック」

     6号酵母/ヌメロシスを1500ml 二本入手

        飲んでいたが

     昨日念願の 

         ヌメロ アン ドウ トロワ キャトル 

      協会1号酵母から2号3号4号酵母

          四本を入手 

        あとサンクがくれば初期協会酵母六種が揃う

 

            遊べ遊べあそべ 

                                          舞え舞え蝸牛     

      遊びをせんとや生れけむ 戯れせんとや生れけん

 

           こんな濁世 悪党どもにくれてやる / 笑。

            讀書と温泉浴と獨酌

               仙界に生きよう

       

         佛は常にいませども 現ならぬぞあわれなる

          人の音せぬ暁に ほのかに夢に見え給ふ。