Godot あるいは「第二次南北戦争」を待ちながら 。。    

  「まさか」と

信じられない人も多いだろうが

    2020年代に入ってアメリカでは

  世界初のセキュリティ企業である

 ピンカートン探偵社の時代に戻ったような

   列車強盗が多発している

    アメリカ最大の貨物鉄道会社ユニオンパシフィック鉄道は

     カリフォルニア州 だけでも

      貨物列車からの物資強奪が2021年には

       前年比で160%急増したと報告している

    もはや鉄道による貨物輸送を諦めたくなるレベルだ

           しかも

   全米物流の八割を占める大型長距離トラック輸送も     

     ドライバーの高齢化により 高収入にも関わらず     

       必要な人数を確保できないでいる 。。

         コンテナ港も混雑により機能不全に陥ってる

      物流が滞ったうえに前年比10%のインフレ進行

    さらに食品加工工場と食品倉庫では火災が頻発している

   これは組織的かつ意図的なものである そう断言する人物もいる

     その代表が「分断内乱状態の米国」に警鐘を鳴らし続ける

       在日45年というMax von Schuler-小林サンだ

        何ヶ月か前に偶然 彼の言説に接して以来

         なぜか「共感する部分」があるのですこし探して読んだ

       マックス氏はは1974年に海兵隊員として岩国基地へ   

        除隊後に日本に定住した親日元米兵だ ぼくにすれば

         同じ海兵隊員として沖縄に来たダグラス ラミスを

       20歳若くして右派にしたような既視感のある存在だ/笑。

      ダグは「レーニン主義者」を自ら名乗る歴とした新左翼だが

     マックス小林は日本の右派保守とかなり親交が深い右翼で

    アメリカのすべての問題点がポリコレとLGBT アンティファ BLM

         によるもの アメリカは警察も左翼に乗っ取られたと口走るが

           ダグ ラミスと共通するアメリカ人独特の「正直さ」があり 

     そのオピニオンには痛い部分を衝く傾聴すべきものがある

                                    ・

    特に興味深かったのは アメリカの都市部が教育機関を中心にした左翼に

   占められ 保守的な白人層は郊外田舎に住んでいるから この夏は

猛烈なインフレと食糧不足 燃料費等の高騰をきっかけにして

  主として「都市対郊外」の内乱が勃発するだろう

     という切迫した辛辣な状況分析だった 。。

  都市内部ではエスニック間と貧富の摩擦が臨界点に達し暴動が頻発する

     都市人種と田舎農民の軋轢は1969年の映画『イージーライダー

      からほとんど変わっていない というより激化したように思う

 レッドネックに代表されるプアホワイトはリベラルな大学教育を憎んでいる

     そのシンボルがポリコレ/Political Correctnessであり

                          BLM 運動やLGBT  アンティファ なのだ

    それらの背景にはアメリカに渡った「カルスタ/Cultural studies」があり

   先駆的にアンジェラ ディヴィスの存在がある さらに「狩り」を続ければ

      ヘルベルト マルクーゼあたりに行き着くだろう

    いま保守的なアメリカ人が憎んでいるのは

  マルクスではなくマルクーぜの幻影なのかもしれない/笑。

    さらにそこにアメリ共産党から分離したトロツキストたちの  

     変形といわれるネオコン/Neoconservatism も加わる

           ネオコンは「新保守主義」と矛盾した言葉で邦訳されているが

 彼らは保守主義というよりは本質的には国家を小さくしたい

  過激なリベラル派であり どちらかといえば

    「リバタリアン」たちとも共通する部分がある

   グローバリズムへの傾斜を除いてもネオコンの思想を追求すれば

 共和党でも民主党でもない二大政党制を超えた地平にたどり着くはずだ

  まさに現在のアメリカ国内は「百家争鳴」状態にある

南北戦争 東西戦争だけでなく 黒白赤黄色 上下左右 

 さらに甲乙丙丁の各種感情と想念思念怨念が入り混じり

    そこに民間だけで3億丁以上の銃器があり

      銃弾に至ってはアメリカ人全員を10回殺せるほどあると云われる

     銃を持った百家争鳴とは今の「新アメリカ戦国時代」のこと

             ・

 本質的に占領時代から日本人には宗主国の正確な情報は与えられていない

  そのひとつが現在は宇宙軍を含め 陸軍 海軍 海兵隊 空軍 沿岸警備隊

   六軍からなっているが アメリカ軍は米国内では活動できないこと。。

  武装民兵から銃を奪えないことなど。。これは米国国軍の成立過程と

   ふかく関わっている 母国イギリスからの独立戦争当時 

    銃を持って戦ったのはアメリカ市民による民兵組織であった

  簡単に言えばハーバード大学が建国以前からあるように武装民兵

 合衆国独立の源であり建国前から存在するから政府は民兵に逆らえない

 (鶴見俊輔が怒るように明治政府の官僚養成学校として成立した

  東京帝大と 国より古い私立ハーバード大学は出自が全く違う)

 合衆国国軍が絶対アメリカ市民に銃を向けられないのは 

 大統領宣誓式に聖書に手を載せるのと同様の

 きわめて重要な「不文律」なのだ 。。

      だからこれからアメリカで内戦が起きた場合 

         パートタイマー州兵以外の 

    陸軍空軍海兵隊等の正規米軍は出動できないことが約束されている/笑。

                 ・

      ぼくの大好きな武装民兵/militia について思い切り語ろう/笑。

   日本語による情報が極度に少ないことからミリシアは誤解されっ放しだ    

     例えば

カリフォルニアに20年以上住んでいる町山智浩さんですらツイートで誤報を流す

ブーガルーはアンティファに対抗して現れた極右の運動。 BlackLivesMatter や反トランプのデモがあると「レッツ・ブギー!」の合言葉でアサルトライフル武装して集まってデモを威嚇する。アロハシャツがユニフォームでAlt-Rightネット右翼)のマスコット、カエルのぺぺのワッペンをつけている。》

オークランドの BlackLivesMatter デモの最中に連邦政府ビルの警察官を射殺したのはブーガルー Boogaloo と呼ばれる極右のテロリストだった。トランプ支持の極右は、政府はディープステートという資本家と左翼の結託に密かに支配されているという陰謀論を信じている。》 2020年6月18日 ツイートより

米語ペラペラの町山さんは実物ブーガルー と会ってインタヴューしてるのに。。

 

ブーガルーボイズは

  アロハシャツ の上に本物のボディアーマーを着けて

     アサルトライフルを持つという

      極めてイカしたセンスの持ち主だ。。

   この倒錯したファッションセンスはぼくから見ると

  60年代ヒッピー のサイケデリック趣味と同じ匂いがする/笑。

   ピースピースのフラワーチャイルド直系子孫が最新型の

     装填した自動小銃を持って笑っている 。。

   花の60年代から半世紀経つと こうなるのかもしれない

   チャック ベリーの曲名でもある『Let's Boogie』 

             を合言葉として集合する彼らは

        右翼どころか

    BLM運動やアンティファとも融和的であり

      黒人組織やリベラルとも共闘する  

    反政府と反銃規制のアナキストである

  「急げっ!」を合言葉とする点から

 ある種の加速主義者/リバタリアンと捉えてもいいと思う

   黒人武装民兵組織 NFACは

   正式名称をNot Fucking Around Coalitionという

      黒っぽいふざけた名前で

  無理やり意訳すると「連合の周りでクソするな」

    J.J.ジョンソンに率いられた彼らもバッファロー

     黒人スーパー襲撃事件を黙って傍観はしないだろう

   黒人ミリシアは他にも多数あるから反撃の機会を待っているはずだ

 日系ミリシアは聞かないが中国系 もメキシコ系も

    武装した民兵部隊をもっているだろう

       1924年には会員が500万人もいたK.K.K.から

     白人至上主義者の右翼ミリシアは全米に糞山ほどもある   

      いまのところ散発的な個人テロ.大量殺戮で済んでいるが 

         やがて

   それら民兵組織が待ちきれずに銃撃戦を開始する

     始まれば武器はエスカレートする

      いまは火炎放射器の個人所有までが合法だが

    いったん内戦状態になれば

  非合法でもジャベリンやスティンガーなど

     携行型小型ミサイルも自爆型ドローンも導入されるだろう

               ・

   占領下に生まれ属国/植民地で成長したぼくは第二次南北戦争

     本気で待っている  たとえ無能でもフランツファノンの心境だ

       北アイルランドは合法的に選挙で勝利したから

         晴れてアイルランドと一緒になるだろう

      100年以上も多くの血を流してきたIRA軍の完全勝利だ

        これからスコットランドも独立するだろう

     そうなればウェールズイングランドだけに威張らせないはずだ

       大英帝国は落ちぶれた淋しいイングランドだけになる  

                ・

          間もなく米英支配の時代が終わる