「赤い本 黒い本」 衢と言霊 / 呪具としての書物
消費税だけで八〇〇円もする赤い大冊『デリダ伝』は「68年5月」まで進行している
頻繁に会ったわけではないが お互い気の合った ジュネとデリダの気持ち良い友情に触れただけでも 読んだ甲斐がある
《 パリとフレーヌとのあいだの行き来も困難となったこれら騒擾の数週間がデリダをジャン・ジュネに近づけることになり、ふたり
は何回も顔をつき合わせて夕食をしている。デリダは、夜ごと一緒にパリをそぞろ歩いた思い出を大切に守りつづけることになる。
「ジュネは、自動車のないこれらの通りで、突然機能不全となり麻痺し、ガス欠で動けなくなったこの国を前にして、わたしにいっ
たものです。「 ああ、なんて美しいんだ! ああ、なんて美しいんだ! ああ、何てエレガントなんだろう!」と」。》
(メルセデス300SLクーペでユルム街のセミネールに乗り付けるなど ラカンの俗物ぶりには思わず失笑 。。。)
「 敷石を剥げ その下は砂浜だ !」
「禁止することを 禁止する。」
「現実主義者であれ、そして不可能なことを要求せよ」
あと三年で あれから半世紀 五〇年が経つことになる 。。。
(ピケティの実りのない知的奴隷向け資料『ン世紀の資本』より一〇〇頁も厚くて愉快です)
(真偽は不詳ですが トマ少年の両親は「六八年世代/スワソントユイタール」だったとか 、、 、、)
その 余熱か『革命年代 / TIME OF REVOLUTION 1949-1978 』を手にしている
人民共和国の成立から
プロレタリア文化大革命にかけての写真集
中華人民共和国 中国共産党恐怖症患者がみたら 卒倒しそうな本だ / 笑。
かつては「疾風怒濤と幻想」が生きていた
あかい赤い 赫灼たる革命期の写真記録
赤本と言えば これより赤い本は『毛主席語録』しかないでしょう
黒い本は 中町康子『辻占の文化史/文字化の進展から見た呪術的心性と遊戯性』
道籏泰三『墜ちゆく者たちの反転/ベンヤミンの「非人間」によせて』
どちらも見事に『折口信夫』と『デリダ伝』に複雑(「間テクスト性」的にも)「照応」しているため
脳内麻薬物質の分泌が素晴らしい / 笑。
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幾つになっても 造反有理 ROCK'N ROLL FOREVER !!!