「もはや 余生である。」
生意気というより
驕傲を超えて
そう宣言したのは
二〇歳になったころだった
それから
約半世紀が経ち
先月
六十八歳になった 。。
随分
ながい余生をおくったことになる / 笑。
幻燈でみた
独特な厭世観に
深甚かつ霊的な衝撃をうけたのは
五歳だった
厭離穢土
同時に
幼稚園にはじまる
椅子とり競争とも
呼ばれる
「ラットレース」から降り
不可視の私立「脱走兵」として
隠棲 隠遁者として
マージナルな「余白としての人生」
生きてきた
協力者とともに
最近になって
フランコ・ベラルディも
ディヴィッド・トゥープも
読みながら
1949年生まれであることに
気づいた
スラヴォイ・ジジェクも同じ年だ
13歳でビートルズにショックを受け
同じ年
リンカーン・プレジデンシャル・コンチネンタルに乗った
JFK 暗殺を国際中継によるテレビで見る
さらに
1968年パリ五月革命
ヒッピー ラブ&ピース
ライクアローリングストーン
先進国トンガリ青年総叛乱
ジジェクもトゥープ ベラルディも
騒然たる十代をすごしたはずだ
やがてテロルと内ゲバの
血生くさい70年代80年代が始る
バーダーマインホフ・グルッペ
赤い旅団
ウェザーマン etc.
これら「極左組織」に関して
語ることはしないけれど
それでも
今よりはましな時代だったと
はっきり言っておこう
。。。
そういえば
『図書館 愛書家の楽園』を書いた
アルベルト・マングェルは
1948年の生まれだ