I Have A Fantasy

僕には夢がある。

ほんの少しだけこの世を住みやすくするためのアイデアだ。

お金に有効期限を設ける。つまり賞味期間を決めるわけです。

例えば働いて得た賃金はその個人が所有し使う限りは30年間有効とか、商店や企業の収益は20年間保存することができるとか、贈与された金銭や不労所得は5年で消滅するとか、拾ったお金は正式な手続きを経て受け取ってから半年とか/笑。有効期限や分類は厳密に考えるとして。

このアイデアはお金が兌換紙幣から完全な不換紙幣に変わっている点と、コンピュータの性能アップにより可能となりました。

心理的な抵抗は国民総背番号制度よりあるかもしれませんが、個人や企業の金銭の出し入れを一枚のカードに集約することも可能です。その場合、データはすべて国立銀行のホストコンピュータに入っていますから、カードを無くしても大丈夫です。その人以外に使えませんから、逆に金銭の盗難の虞/オソレが無くなるわけです。改善すれば悪い寄付集めや詐欺などにあって失ったお金も一定期間内なら取り戻せるようにすることも可能でしょう。

もっと良い点は、マホメットエズラ・パウンドもあるいは柳宗悦ミヒャエル・エンデも指摘しているように、諸悪の根元に近いともいえる存在「金利」の弊害を低減できることです。

なぜ低減できるかというと有効期限が迫ったお金は金券ショップの商品券や各種チケットのように割り引かれて売られるからです。つまり、賞味期間に応じて逆金利が発生するわけです。

さらに失効した金額の何割かは困っている国の為に使うことも可能でしょうし、国庫に還元されるわけですから消費税制の無理な税率アップよりスマートかもしれません。

この通貨革命の最大のポイントは通貨と金利の廃絶と拡大された地域通貨の発想です。準備期間として、紙幣やコインにノスタルジアを感じる人もいるでしょうから一定年限(例えば20年ほど)はマイクロチップを埋めた紙幣やコインを印刷あるいは発行します。つまりそれは誰のお金か(現在の所有者に誰/何処から渡ったか)まで必要に応じて識別できることを意味します。

コンピュータに管理された社会の弊害と金利や蓄財の害悪をどう天秤に掛けるか。とても面白いと想います。

そうだ。付言しますと特許料や印税及び株の配当や売却益、家賃収入や地代、大規模な催事(サッカー、F1、大コンサートetc.)による収益など、どちらかというと不労所得に近い物から得た収入の有効期限は余り長くする必要はないでしょう。短期間で莫大な収入を得た、いわゆる拝金的スーパースターが子供や若者に与えている悪影響の面は決して小さくありません。しかし、商業主義を推進する新聞やTV、雑誌などはそれを全く言いません。

問題点もあります。一国で実施することは高額所得者や優良企業が外国に脱出するなどの点から不可能かもしれません。でも、金の亡者がいない国というのも平穏で良いかもしれません/笑。

I Have A Dream, I Have A Fantasy.