2013-01-01から1年間の記事一覧
何年前の夏だっただろう パティ・スミスの二枚組Best『LAND』 を 頻繁に聴いていたのは Dancing Barefoot Rock 'N' Roll Nigger Gloria が とても気分だった 夏の初めの乾いた神経にぴったり来るリズムと音 いらついた声も その季節には 妙に吻合した 「遠慮…
数あるクリスマス物語の 最高峰は ぼくに 云わせると カポーティの『クリスマスの思い出』だ ところが ごく最近 最上等のクリスマス エピソードにして 真の子どもによる卓抜な「サンタ・クロース理会 / 解釈」そう思えるものを 得た その清冽な感銘を 記録し…
崩壊する国家を象徴するようなインストゥルメンタル『君が代』 そのあと演奏される 熱と癖のある名唱『達者でナ』 矢野顕子 一九七六年のライブアルバム『長月 神無月』 はヘヴィーローテーションした愛聴盤だ 二一歳の彼女がどのような気持ちでこの古い大衆歌謡を歌っ…
中村元 先生の『東洋人の思惟方法』上巻を読み始めた ・ ・ ・ (こころから敬慕 尊信している 柳宗悦 も 井筒俊彦 も あるいは宮澤賢治も 遠慮なく無敬称だが 中村元 氏にだけは なぜか つい「先生」を付けてしまう / 笑。) 上巻は1948年5月刊 定価 「参百…
新聞 テレビには 口が裂けても 使えない言葉がある ホントだから いえない こと それは 差別用語として 禁忌された 「きちがい」 や 「部落」 あるいは 実態を隠すため 使えない 「財閥」支配 「官閥」支配 「CIA」支配 とは次元のちがう が はるかに 遙かに…
《 いまやマーケティングがほぼ完全に優位を占めている。だからこそ第七章で述べたとおり、 製薬会社にとって薬の適用を取ることは、薬を売る権利を得るというより、 病気を売る力を得る上で重要な意味をもつのだ。 そのような意味で市場を獲得するというこ…
ロベルト・ボラーニョの『2666』を読み始めたのは ちょうど照屋佳信さんの按瓶が届いた日だった 恩納村の奥に位置する登り窯で焼かれ 松江のobjects を介して はるばる到来したそれは そのまま 日本民藝館の二階のガラスケースに入っても不思議ではない なん…
一九六〇年代後半 あるいは 七〇年代前半に ヨーゼフ・ボイスは こう述べている 《 「政党は何よりもまず、常に一部の特定の国民を代表している。… …やがてそうするうちに特別にお人好しの人々にも、国会が何よりも 党ならびに党役員、ないしは資金提供者た…
「本に 若くは なし」 世俗を離れる道具として 酒茶Drug を別にすると 本にまさるものはない 茶酒一如 不二読酔 あるいは 不二睡読 読夢一如 穢土をこころから厭い 濁世からすこしでも離れようと 書と遊ぶ 欣快 法悦は 古今東西 不動にして 命数的な もの(…
死者と老人 そう書いたほうが きわだつ なにか が 老人と死者 と 表記するだけで どこか 融和的になる 曖昧に 緩慢に なる 《 誰も知らない 》 死との 識閾 それは 老人が死者にもっとも近い存在 だと 考えられているからだろうか 「死者 と 老人」 「老人 …
たとえば この写真 は コーア・クリントの4118という 二人掛けソファを 横からみた写真 だが 全体が見えなくても ホントウに 美しいッ と おもう 皮革の色と質感といい 創り出された曲線と 柔らかな色面といい 写真を見ているだけで うっとり する これ…
・ さあ、フルーツガム・カンパニーは 見たかい? 縁日では何を買った? 世界の美人がやってくるというポスターをたよりに 何か面白いことはないかとやってきた きみたちに いゝことを教えてやろう こゝには何もないんだ! こゝには何もない 退屈は鼠だ それ…
2012年の出生数は103万3000人だった 2005(平成17)年に106万2500人になって以来 ほぼ100万人+の水準で推移している だが 今年か 2014年には 100万人を切るだろう 仮に出生数が 90万になったとすると 戦後ベビーブーマー時代の三分の一 ということになる こ…
TVの視聴を 完璧に絶って 一箇月がたつ 何の問題も ほんの小さな弊害 痛痒すらない 図々しく鈍感で 卑怯かつ悪辣で ツラの皮が厚いだけの 騒々しい 電波芸者「下水溝の漂流物」たちをチラリとも見なくてすむから 連日 とても気分がいい / 笑。 煙草をやめた …
拡大 あるいは 開放された意識にとって 温泉浴とは 惑星内部から湧出しつづける「宇宙胎水」による コズミックなサーフィンである この ガイスト による静止した サーフィンは 波と筋肉の サーフィンより はるかに高度な ものだ 無量の恩を浴みつつ 沈思黙考…