「素晴らしい狂気を帯びた『夢」の残留思念』 それを aggressive に記録する 。。。

少女の母親が落札して いま一五歳のデリラが使っている 

写真家 Mapplethorpe 旧蔵

ジオ・ポンティ が製作した writing bureauについて ペダンティックかつ閑雅に述べるつもりだった

    が ダガダガダガガガガ 

  今朝方 脳内を訪れた 狂おしく猛烈な夢は 典雅とか センシビリティ 衒学趣味とかを 遙かに超えた 

  冷徹 冷厳な狂気 往還する狂気と非生命 不滅の虚空 という想念を ぼくに与えた

 ( 余はとうとう 睡りながらも 脳内麻薬物質を分泌する 閾 領域 霊異記に達したのか / 笑。)

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     ところで

   その机 ライティングビューローのことを パティ・スミスは こう記している

《 彼の持ち物の中で一番すばらしいのは、机だった。それはジオ・ポンティの作品で、節のある

 黄金色のクルミ材で作られたテーブルトップが張り出していた。そして、ゼブラ・ウッドの仕切りには、

 祭壇のように万年筆と小さなお守りが置かれていた。》  

 

 〈神と手を取り合って〉 にむらじゅんこ / 小林 薫 訳『ジャスト・キッズ』より  

    (机の写真を見たい方は同書 460頁を) 

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   しかし 

今朝の画期的な 素晴らしい躍動する狂気を孕んだ「夢」の記録を優先したい

まず主人公「ワタクシ」は まったく別人格でありながら 意識は「ぼく」にも流れ込む

『砂漠の魔王』をデジタル化した透明感あるフルカラー 極彩色のなかで

ぼくと意識を共有する 彼が 次々 秒単位で変換する場面 一秒と瞬間のあいだくらいの感覚で

ストーリー性をもったまま さまざまな苦難 逃亡 転落 落下 四肢切断 サイボーグ化 etc. 

舞台は 巨大空母を建造する造船所ドックだったり 古い摩天楼だったり 倉庫群だったりする

明晰な意識を保ちつつも 薬物的意識混濁との闘いがつづく

発狂の壁を 音速のそれと同じく 突破 するというより「させられる」

追われ 捕らえられ ケミカルな注射 薬物の血管内の移動が自覚できる 新たなドラッグを打たれる

意識とは何か 生とは死とは 時間とは  

留まることを忌避するように ひたすらスピーディに移動する 空間

風貌佇まいは 宮谷一彦 の人物たち

つまり この「夢」は 極彩色の高速アニメーション映像なのだ 

宮谷+福島 鉄次 の世界 その百倍以上速い 数秒単位の場面展開

彼「ワタクシ」は生きているとは 言えない 状態

夢が深くなるに従い テンポは速くはやくなり 

一秒間のあいだにも 複雑なドラマが 重層的に展開されている(ようだ)

夢のなかで その言葉は用いられないが 

  いま思えば それは死を喪った世界だ  

義務 懲罰のように与えられた 不死の世界

 幸不幸 善悪の彼岸を超えて 存在する 不死 無時間の世界

カラフル パワフル コズミック  ビート ビート ビート

     夢から 完全に 醒めて

 この 亀卜ならぬ geek 映像による託宣は 

 文学・純文学という名の 商品に矮小化された夢を行列して買う 愚昧な奴隷たちを打擲すべく

 ぼくの 脳=球形アンテナ を介した 冥府からの厳しく烈しい挑戦状だと悟達した 

 流行の小洒落た工場生産物として 夢とストーリーを たとえば村上春樹ブランドから 買う

        売夢 売買夢は 恥ずべき 習慣 奴婢 奴僕の悪癖である 

    想像力すら奪われた スレイヴどもよ「夢くらい」自前で 調達しろよ / 笑。

★ 村上春樹本人は紙芝居屋さんや 船頭のお爺さんと同じく ギッチラギッチラ 職業としてやってるわけだから 是も非もない 

★ しかし いい歳をして紙芝居に行列するのは 幼稚で浅ましい行為だろう「自称文学愛好家」たちは その自覚もないのか

★ この国では いま 幾一〇万 六〇万人を軽く超えるひとびとが 同じ小説を読み 

★ 個的であるはずの夢を 炊き出しか 集団給食のように受けている 要するに 配餌されている

      有償で「配給される 夢」   ああ なんて気持ち悪い 国だろう / 笑。

         それは 魂にとって 配られる身体:売春より 不衛生だ