『戦後思想史の探究 思想家論集』読み終わる  それにしても 未来は暗い 。。。。。

 

洗脳装置としての新聞は読まず マインドコントローラーのTVも 

        もちろん見ない 日々 。

鈴木正『戦後思想史の探究 思想家論集』 敗戦後/占領下に生まれた者として

       さまざまな思想家の生き方に感銘を受けつつ あらためて姿勢を正すつもりで読んだ 。。。

   鈴木 正 氏にこころからなる敬意と感謝を!!

1968 パリに吹いた「東風」フランス知識人と文化大革命』リチャード・ウォーリン

ポルトガル日記 1941-1945ミルチャ・エリアーデ

レオニー・ギルモア イサム・ノグチの母の生涯』エドワード・マークス

アレン・ギンズバーグ カウンターカルチャーのビート詩人』谷岡知美

ジオ・ポンティとカルロ・モリーノ ドムスへの道程』キース・イヴァン・グリーン

  読んでいる

               ☆

レオニー・ギルモアが(ぼくの中では津田梅と記憶されている)九歳年上の津田梅子

  ブリンマー大学で四箇月間だけ在籍期間が重なることを知った

    津田が帰国してから入学した

  同志社女学校からの留学生 土倉政 と 松田道 も重なっている

   イサムを連れたギルモアの来日は

「日本に行ったらブリンマー大学で同窓だった津田梅子をさがします。彼女の学校で教えることができるかもしれません」

  との実現しなかった期待が背中を押したらしい (チャールズ・ウォーレン・スタダードへの手紙より)

    それにしても と思う 

    レオニーや津田むめ の時代から 若者の置かれた環境はなんと 後退していることか 

     後退とは 若者自身の無能化も含んでいる

      日本はもちろん アメリカでも一九世紀末の高等教育環境は 色々な意味で厳しかった

 しかし いま

   

    最大の問題点は博士課程も含め単なる託児所やパチンコ屋にも似たサービス産業に堕していることだ

      欲望と優越的=劣等性 幻の身分意識を刺戟する大衆娯楽/パチンコとしての高等教育幻想

          バイリンガルのつもりの セミリンガル/ダブルリミテッド状態

              知的労働にも就けず 単純労働にも適さず

     読んで 負の意味で大きなインパクトを受けたので

    『書店と讀書環境の未来図 本の学校・出版産業シンポジウム2014への提言(2013記録集)

       から一部を引用したい 報告者は全国大学生協連 専務理事 福島裕紀氏

《 次に、学生がどういう経済状況なのかということを述べます。家庭の経済状況が厳しく、

 仕送りが一〇万円以上の方がどんどん減少してきているということです。五万円未満が右肩

 上がりで一番増えています。さらに仕送りなしという方が一〇%を超えました。これが学生

 の実態です。学生の総収入は、八〇年代後半と同じレベルです。食費にいたっては一九七六

 年と同じ数字が出ています。月あたり二万二九〇〇円しか平均で使わない。そうしますと、

 仕送りの直前になるとどういうことが起こるかと言いますと、朝食べない、昼牛丼、夜牛丼。

 米が送られてくるので、それに塩をかけて食べているというような実態もあります。食べな

 い学生も増えています。本当にリアルな現状として報告されます。生協に近い、食生活につ

 いて一生懸命やりましょうという学生さんがそういう状態です。実態はもっとひどいのでは

 ないかと思っております。

  書籍に対して使う金額ですが、生協連の「学生生活実態調査」のデータを見ると、

 一九七五年から八〇年にかけて増えています。ピーク値は五五〇〇円程度で、そこからずっ

 と右肩下がりです。今年に至っては自宅通学生が月間二〇〇〇円を切っています。これも書

 籍という聞き方をしていますので雑誌まで含まれている可能性もあります。学生が本を買わ

 ないという現状が如実に表れていると思っています。専門書を販売されている方々から見る

 と、専門書なんて一冊も購入していないのではないかと思われるのではないかと思います。

 それが今の学生の状況です。》

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