高橋国光の訃報に接し 往時と今を広義に内観する

先週 河原温のことを調べていて偶然にも

 先月なかばに 

  高橋国光が亡くなっていたことをイキナリ知った

    60年前のかれは

                   マイク ヘイルウッド ジム レッドマンと並ぶ

         10歳 11歳 12歳 だった ぼくの重要なヒーローだった     

         本田宗一郎とともに二輪レース時代の英雄

     あの時代「チームホンダ」がどれほど素晴らしく

                    どれほど凄かったか   

         10歳の少年がこころ全体を掴まれて不思議はなかった

                ・

       高橋国光とともに伊藤史朗の名を思い出す

     1939年10月10日生まれの伊藤と1940年1月29日の高橋は

   まったくの同世代だった 彼らは二人とも10代半ばで浅間高原レース

  プライベート出場して輝かしい成績を収めた

   伊藤フミオは1955年の第一回浅間火山レース250ccクラスに

     ライラックで出場し16歳で大人たちを抑え優勝した

      第三回浅間火山レースでは伊藤はBMW  高橋はBSAで

        出場し優勝と準優勝を飾っている

      とても重要な事実は二人が中学までしか行かなかったことだ

   現在の日本の教育制度の腐敗ぶりを語るとキリがないのでやめよう/笑。

                 ・

         さてこの辺で想像力を跳躍させよう

         心身ともにリスキーな職業の割に

       長寿を全うした高橋国光と較べ

      あまりにも過ぎたる「悍馬」だった伊藤史朗

   日本国内で銃刀法違反で逮捕されたあと

    アメリカに不法入国するなどして

      不本意な残りの人生を50数歳まですごした

        突飛な発想だが

     河原温伊藤史朗を一緒に論じてみたい誘惑に勝てない

      河原温は1933年生まれだから伊藤より6歳上

        伊藤史朗ほどではないが

          河原も若いころから日本国内では既に一定の評価があった

        しかし 渡米後の運命はふたりを極端に分かつ

      いわば伊藤史朗アメリカで失敗した河原温であり

     河原温は大成功した伊藤史朗だったともいえるだろう

   ふたりに色濃く共通するのは「虚無」の匂いだ

    戦争と敗戦体験が彼らを作ったとも考えられる

     1939年生まれには 高田賢三 ムッシュかまやつ ちばてつや  

      石岡英子 湯川れい子 黒田征太郎など「国際派」が多い。。  

   同世代のジョン  レノン  ブルースリー ピーター フォンダは別格としても

  1940年も 片岡義男 デヴィ スカルノ 円谷幸吉 バロン吉本 たこ八郎

   などこれまた虚無と狂気を併せ持った「国際派」揃いだ

    「国際派」に関して満州国とその崩壊は避けて通れない

       引き揚げた子どもたちがその後の戦後文化に与えた影響は

         計り知れないものがある

      幼児期を大東亜戦争と一緒にくらして

        無条件降伏/土下座敗戦後は欧米の文化に圧倒される

                                   身に染み付いた屈米の日々

    その「世代サンプル」に内田裕也麻生太郎を加えると

      ハッキリ見えるものがある/笑。

                ・

          戦争はこころに深い傷をあたえる 

        その見えない傷は生涯影響しつづける

            そして

     今や PTSDは戦場だけで起きるのではない

      ウクライナ侵攻と呼ばれるプーチン戦争は

       ネットによってリアルな画像が拡散し

         世界中の子供たちや若者のこころを

           驚くほど長期にわたって蝕み続けるだろう

 

      今はほとんど無視されている「透明なゴジラ」COVID-19の

        看過できない後遺症とともに

          あらゆる情報手段によって満遍なく撒かれている

           ソフトなPTSD心的外傷後ストレス障害」は

             確実に近未来の人のこころを

               苛み続けるはずだ。。

 

            それだけではない 

          北半球ではこの秋から確実に長期食糧危機が発生する

        スリランカ に始まり北アフリカでも中東諸国も

       もちろん日本も価格高騰と買い負けに直撃される

      原料工場停止による肥料価格の暴騰は

       すべての農民を苦しめ

        あらゆる国の収穫量減に直結する。。。

     ハチも水も労働力も 原油価格も 何もかもが不足している 

   「世界一国同時革命」ならぬ「世界同時危機」が

      奢り昂りすぎた人類を罰するかのように

         舞い降りてくる日がそこまで来ている 。。。