2017 → 2018
年末から年初にかけて読みつつある本
アレクセイ・ユルチャク『最後のソ連世代/ブレジネフからペレストロイカまで』
半谷史郎訳 みすず書房
堀真理子『改訂を重ねる《ゴドーを待ちながら》/演出家としてのベケット』
藤原書店
南嶌宏『最後の場所:現代美術、真に歓喜に値するもの』
紀平英作『ニュースクール:二〇世紀アメリカのしなやかな反骨者たち』
リチャード・J・バーンスタイン『哲学のプラグマティズム的転回』
廣瀬覚 佐藤駿訳 岩波書店
林昌宏訳 プレジデント社
ロジェ・グルニエ『写真の秘密』宮下史朗訳
ロジェ・グルニエ『書物の宮殿』宮下史朗訳
根本彰『情報リテラシーのための図書館:日本の教育制度と図書館の改革』
ノーム・チョムスキー『アメリカンドリームの終わり』
寺島隆吉・寺島美紀子訳 ディスカヴァー・トゥエンティワン
デヴィッド・ハーヴェイ『資本主義の終焉』
大屋定晴・中村好孝・新井田智幸・色摩泰匡 訳
ヘイドン・ホワイト『メタヒストリー:一九世紀ヨーロパにおける歴史的想像力』
岩﨑稔 監訳 作品社
堀真理子さんの「ゴドーおよびベケット論」極めて澄明な傑出した評論
(『ベケット伝』をはじめ関連研究書をかなり読んできたからわかる)
『ポートレイト:内なる静寂』
表紙が素晴らしいベケットの肖像
仏語版や英語版は高いので
岩波版を購入しようか
しばらくベケット熱に襲われそうだ
この星の未来がとても暗いことを
かすかな希望を持たせるため婉曲ではあれ
正確に示唆 描き出している
ヘイドン・ホワイトは何冊目かだが
デヴィッド・ハーヴェイは始めて読む
チョムスキーとともに
ヘイドン・ホワイトとデヴィッド・ハーヴェイを継続的に読む予定
ハーヴェイの本にある「負債懲役制度」という言葉に震撼する
注釈として
括弧内には[債務返済のための奴隷労働}とある
人生のスタートラインですでに負わされている奨学金という名の高額借金および
超長期返済住宅ローンは まったくそれに相当するだろう
もう一度書いておこう
「負債懲役制度」 !!!
ぼくがこの国の現況を
「高度な奴隷制社会」と呼ぶのは自ら奴隷になりたがる
巧妙に人生を簒奪され
騙されていることに自覚のない
修士・博士ルンプロたちで
構成された社会だからだ
現代日本を象徴するルンペンプロレタリアートは
遺憾ながら
数万人を数えるだろう
大学の非常勤講師群だと言わざるをえない
おそらく今年最後になる
きのう届いた本は
特装版 限定150部の内 第17号
二重箱 昭和四九年六月一五日発行
素晴らしいミントコンディション
同年五月一日発行の並装版は架蔵していたが
それの「定価五〇〇円」を少し上回るだけの
価格「六四〇円」で落札 。。。
ところで
昨夜ヤフオクに注目すべき「商品」が出ていた
瀧口修造『余白に書く』著者署名入 限定四〇部新局紙版
野中ユリ宛 献呈本
私見では
もっとも署名が美しい
絵というか 様になっている
人物が瀧口修造である
そのなかでも
これは白眉の一冊だ
『余白に書く』の限定四〇部本 新局紙印刷版は
おそらく
稀覯本すぎて
これまで見たことがない
10万は超えるかもと
思いつつ三万円台のとき
6万弱を入札して寝た
今朝見ると
さすがに
151、000円で終了
他人事ながら素晴らしい
瀧口修造の本造りに
柳宗悦刊本の余韻 残響を聴くのは
ぼくだけだろうか 。。。