百二十一歳 / 「倍 還 暦」のパンクス マヤコフスキーへの頌歌 。。。
梅雨の直前 月曜書房の「ウラゲツ☆ブログ」で教えられた
土曜社 マヤコフスキー叢書
第一回配本『ズボンをはいた雲』MARUZENにて購入
序文と訳者メモを除けば 60頁ほどの 見事に薄い小冊子
一読 仰天 大いに気に入る
再読 親友になる。
今年121歳になる青年 ヴラジーミル・マヤコフスキー氏
ぼくの中で
O. ワイルド 龍之介 A. ビアス ジミ・ヘン ジャコ・パス ジム・モリソン
ジャニス・ジョプリン ダイアン・アーバス シモーヌ・ヴェイユ
賢治 修司 サン=テックス ジム・クラーク イヴ・クライン ボリス・ヴィアン 三島由紀夫
ヴァルター・ベンヤミン フランツ・ファノン 。。。。
彼らとともに
まるで 百年の知己のごとく 活き活きと 悠々と
屈託なく 暮らし始めた
《 ぼくの精神には一筋の白髪もないし、
年寄りにありがちな優しさもない!
声の力で世界を完膚なきまでに破壊して、
ぼくは進む、美男子で
二十二歳。 》
小笠原 豊樹 訳
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現物を手にするまでは『ズボンをはいた雲』だけのつもりだったが
こうなったら 全15巻 全部を買おうじゃないか
ちなみに 第一巻は 刊行部数2000冊
第二巻『悲劇ヴラジーミル・マヤコフスキー』は1000冊だという
まさか第三巻は総部数600にはならないだろう
グァンヴァレ 土曜社 ! ヴィヴァ マヤコフスキー叢書 !!
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本にまつわる小さな奇譚
二〇〇八年にSteidl 社から出た『Beuys. Die Revolution sind wir』 「我々が革命だ」 「わたしたちが革命である」
を何年もわたって探していた
この図録は 同時期に表紙も頁数も違う二種類が出た 探していたのはamazon.jp にも入らなかった厚い400頁本
海外古書店を 網羅統轄した「Abe Books.com」ですら時に300頁本はあっても厚い方はなかった
その稀書がデュッセルドルフの美術書店からAbeBooks に登録された 90EUR 送料20EUR
それが 届くまでの一〇日あまりの間に なんと「日本の古本屋」にも登録されたのだ!!!
あり得ない確率!!!
(数年のあいだ「日本の古本屋」のBEUYS 本は完璧といえる水準でウォッチングしている/笑。)
驚きのあまり それも「速攻註文」しようと思ったほど/笑。(110ユーロより安かったし)
でもようやく客観的理性を取り戻しドイツから届くのを待ってから判断しようと 、、、
先月の末 とどきました届きました。 ミントコンディションの『我々が革命だ』が
驚くべし 。。。
アトリエに於けるボイスの肖像写真 バイテンサイズの紙焼き!!!が同梱されていた
流石
ボイスのお膝元 デュッセルドルフの美術書店
この奇跡的なプレゼントに どひゃっほう! ☜☜ 「古ツア」小山力也風/笑。
実はこの日 もうひとつ奇跡があった。
ドイツからボイスの本が届いたのは午後だったが
午前中には一九七七年のポンピドーセンター版『Marcel Duchamp catalogue』全四巻が届いていたのだ
例の緑色の箱に入った古書価10万のカタログレゾネ 競合なしのヤフオク落札価格は内緒/笑。
惹かれるボイスの作品/本に『デュシャンの沈黙は過大評価されている』がありますから
同日到着を「呉越同舟」と見たてると なんだか幸田露伴の怪奇譚や名人傳風で愉快でした 。。。
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☆ 「倍還暦」は造語です。 百二十歳を指す大還暦ということばもありますが
Biturbo/ビトォルボ やBicentennial /バイセンテニアルを音韻的借景とするバイカンレキを用いました
台所では家人がホルムアルデヒド漬けのアインシュタイン脳と同じガラス瓶に小梅と南高梅を漬けている 。。。
まさに梅雨の季節に