戦争の親玉:アルフレッド・ノーベルに捧げる
『核戦争を待ちながら』 。。。 ベケットに倣って
A country road . A tree . Evening .
「臨戦態勢下の新解釈」
田舎道とは人の寡い道 つまり無人化を意味する
一本の木とは キノコ雲 核爆発の謂だ
夕暮れとは 世界の黄昏 人類の終焉を指している 。。。
カウントダウンが始まっている
、、、 23 22 21 20 19 18 17 、、、、
消滅するのは「関心空間」だけではないかもしれない
・
『Sputnik』はこれまでにない頻度で ここ数日 ある警告を頻繁に伝えている 。。。
【キレる寸前、シリア危機を核戦争へと拡大させてしまうのか?】
《 マーク・ミリー米陸軍参謀総長はロシアとの大規模な戦争は「ほぼ不可避」だという声明を表した。》
【プーチン大統領:ロシアは誰がアレッポ付近で人道援助の車列攻撃したか知っている】
最新アップデート 2016年10月13日 15:04
【今しも、米国の最新の航空機F-35は最新の核爆弾を搭載し、ロシアとの国境付近に配備されることになっている。】
ロシアの国営メディア「スプートニク」日本が
これほど緊迫感にあふれたニュースを次々と配信することは これまでなかったことだ 。。。。
なにか異常な事態が起きていると 思わざるをえない
ちょうど今 堀田江理『1941 決意なき開戦/現代日本の起源』を読んでいるのだが
張作霖の爆殺から 満州事変 國際聯盟脱退 西安事件 盧溝橋事件 南京大虐殺以降も
日米間では
さまざまな非戦交渉を重ねながらもズルズルと真珠湾攻撃へとすすむ
そのプロセスが よく似ている 。。。
まるで戦争は巨大な求心力を持っているかのようだ
個人が死を免れないように 不可避の必然性をもつかのように ・・・・
事実
世界は この世は 人々が考えているよりはるかに 酷く喜劇的で馬鹿げている
C'est la vie C'est la guerre.
連休が明けるとイキナリ『気分はもう第三次世界大戦』 。。。
休日には華麗なる毒物を
林住亭日乗
サボア・ヴィーブルから正木春蔵の染付の中皿
二点四枚がとどいた
お店の表記どおり書くと「染付八角銘々皿」と「染附 松濤文皿」
SAVOIR VIVREといえば
まだアクシスビル3Fに移るまえ
六本木のテレビ朝日通りの小さなビルの中二階にあった
師走も暮れかけたころ
正月料理の食器として
春オープンしたばかりのショップにあった正木春蔵の皿がほしいと
家人に頼まれお使いに行ったことがある
すこしググると それは1978年の暮れ
まだ二十代の終わり
新年用の新しい皿というのに時代を感じる
そう われらは昭和の子なり オキュパイドチルドレンなり
ところで
閑散どころか 閑寂空間 森閑空間になっている
ここですが
サービス終了のアナウンスがあって以来
罵倒観世音とかアナキストとか言っても
十四年も愛用してきた「文房具の喪失」は やはりこころ深部ではキツイようで
子どもの指しゃぶりや夜尿症のように 買い物ばかりしている / 笑。
九月中旬以来 ひと月足らずで
正木春蔵さんのものだけでも
共箱入りの大物を次々と三点落札
九寸の赤絵浅鉢 一尺の染付平鉢 高さ二二cm 径二〇cmの鼓型花器
モチーフは 赤絵が 鳥を見込みに描いた花鳥
尺平鉢は 中央に散った桜と周りに川面を模した流線 裏は北斎のような大波
大きな花器は 鼓型に蜻蛉と蝶々の和風アールヌーヴォー文様
代償行為であることは 理解している
しかし
十四年間にわたる趣味と知性と道楽の母港/笑。
ROM時代を含めば たっぷり十五年間を過ごした祖国を喪いつつあるのだ
来月 来年からぼくは「故国喪失者」になるのだ 。。。。
買い物はぼくにとっての「故国喪失についての省察」の結果なのだ
三十八年前 最初に購入した正木春蔵の七寸皿
しっかりしたフォルムはほとんど洋食器
まるで
李朝のような表裏総鉄砂釉 端に三日月様赤絵地その上に金彩斜格子
初期の珍しい抽象文様
今でも我が家に複数枚ある
来年からは
本当に寂しいことだが
これら春蔵の器とともにカンシンクウカンの日々を懐かしむだろう 。。。。
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さきほどは これもつい先日落札した
會津八一書 『丹呉本 観音堂』がとどいた
昭和五十六年に限定四八〇部で刊行
完璧なデッドストック状態で 価格は新刊時の五分の一に過ぎなかった
嬉しいといえば嬉しい 、、、
それやこれやで喪失感をぼかして
気を紛らわせている林住期 陋屋の日々だ 。。。
・
「 くわんおんのだうのいたまにかみしきて
うどんのかびをひとりほしおり 」
「 ひそみきてたがうつかねぞさよふけて
ほとけもゆめにいりたまふころ 」
秋艸道人「観音堂帖」より
「臨終」観察日誌
「死は、前よりしも来らず。かねて後に迫れり。」
徒然草 一五五段
寂滅がひたひたと迫る
ふとG・ガルシア=マルケス『予告された殺人の記録』を思う 。。。
〈新潮・現代世界の文学〉シリーズで読んだ
調べると1983年 もちろん巨匠ガブリエルは生きていて
前年にはノーベル賞をもらっている
パソコン以前の時代
光陰矢の如し
エクソダスというか 亡命先の選定とか
あれこれしなければならないことが あるのだが 、、、
結局 外部に「ディアスポラ」を形成するような関空ネット民の「集団移住」はできなかった
関心空間の終わり方
遠ざかり方 逃げ方 諦念や感謝の言動から
ニッポン人の「危機」への対処の仕方を冷徹にみて
すでに約束されている
ニッポンの崩壊過程と破滅構造を考えるヒントにしよう
それが観察日誌を書く理由で 隠れた主要なモチベーションだ
『終焉する航海日誌』 消滅点へ向かう遺言状として
約束されたバニシングポイントへ向かっているのは
「関心空間」だけではない
ニッポン全体が消滅へ向かって走っている 。。。
ここが消えたあと たとえば
来春までには「出版恐慌」が発生するだろう
書店が次々と消え 雑誌が廃刊に追い込まれ 出版社が倒産し
多くの元編集者が 元出版社員元ライター元マンガ家元イラストレイター元デザイナー元カメラマンが
路頭に迷う
新聞 デパート 飲食店 小売店 建設関係 物流関係 サービス産業 教育産業
約束された不況はドミノ倒しというより
津波のように次々となぎ倒し「負の巨大連鎖」が起きるだろう
金融恐慌はドイツ銀行の破綻など 外側から開始されるはずだ
しかし 破局が始まれば
日銀とGPIFによる 国絡みの粉飾された株価は維持できない
投げ売り
国債・公債の紙屑化
取付けさわぎ ATM全停止
強制徴税のための預金封鎖も想定範囲だ
一億人がルンプロ / ルンペンプロレタリアートになる社会とは
そういうことだ
「派遣社員」とは「ルンプロ」の別名でしかない
認識したくないだろうが 現実を直視せよ
2013/01/22 にこう書いた
《 出版も この国も 葬式と老人介護とフクイチを除いた あらゆる商売は 縮んでいく
かつて 戦艦大和が三千三百人を乗せて 沖縄に向け 特攻出撃したように
この国は いま 一億二千七百万人を乗せた 巨大な泥の船と化して
狂った指揮官と悪辣な官僚の意のまま
すでに特攻出撃している 》
三年半が経ち 出生数の減少の緩慢さ以外は ほぼ予想通りになった
諸君 洗脳装置を外せ
新聞を読むな 新聞社が電通と組んで作る俗悪テレビを見るな
ドラマやスポーツ番組に吊られて大本営放送局の犯罪テレビを見るな
ニュース番組こそ最悪のプロパガンダであることに
気づけ 。。。。
でも
ほとんどのひとにとって テレビを捨てるのは
喫煙をやめる100倍はむずかしい!!!
テレビ依存症 新聞中毒
テレビや新聞を「やめられない弱さ」こそ
奴隷化ロボトミーを受けた結果であり
致命的 にマインドコントロールされている 動かぬ証拠 。。。/笑。
こころあるならば耳が痛むはずの諫言は
たとえ蟷螂の斧でも
終わりの日まで 毎日 続けるつもりだ