「隠居」論 あるいはデクロワッサンスについて 。。

「隠居というのは 祝儀不祝儀に欠席しても

  許される存在なんですよ」。。。

 

  これは

吉行淳之介さんから聞いてとても印象にのこった

   ことば

  俗世間や堅苦しいことの嫌いなものには天啓のような言葉だ

    一九八〇年代前半だったから 

     吉行さんはまだ六〇歳になっていない

      ぼくも三〇而立からまもないころ

 

 江戸時代 四〇歳で隠居もさほど珍しくなかった

    芭蕉などは三十六歳で隠居したという

 

 

 

  ところで

《  岩波ブックセンターは、名前の通り岩波書店発行の書籍を中心にして、

 同傾向の硬派の書籍をそろえた「専門書の専門店」です。

 岩波書店の書籍在庫は日本一を誇ります。》

  「岩波ブックセンターのご案内」にこうアナウンスされている

 

   その「信山社 岩波ブックセンター」が倒産した 

  岩波書店との資本関係はないとの報道が多いが

    2000年から経営母体が信山社に移ったものの

         それまで岩波ブックセンター

     「岩波書店小売部」と呼ぶべき

   大正期に創業した岩波書店の歴とした直営店であった

      この事実は

   すでに岩波書店本体には 

  小売部門を維持する能力が喪われていることを意味するだろう 

     

      岩波 朝日 NHK とさえ呼ばれた戦後文化のひとつ

       権威主義的「保守文化」の崩壊がはじまった 。。。 

 

      NHK 朝日だけではなくすべての新聞とテレビ 電通

       東電も東大も東京都も 自壊しつつある 。。。

      敗戦から71年 

 この国の「戦後体制/アンシャンレジーム」がハッキリと終わった

          これから

   底知れぬ詐欺「新秩序」に向かって世界中が混乱するなかで    

      はたしてニッポン人は      

    属国似非右翼幻想からも左翼幻想からも自律して

      「自分のアタマ」で考えることができるだろうか

         もう

   日本は世界の一等国でも先進国でも ましてや民主主義国家でもない

     老人と欲ボケした痴呆愚民 無力無能な若者によって構成された

        歴然とした三等国である

    この残酷で冷厳な事実を直視できるだろうか

 

         ほとんど無理のように思えてならない 。。。

 

   

    

      

 

  

 見栄と世間体が、文明社会をつくった 。。。

図書館から

 リクエストした『最後の「天朝」』が準備できたと電話

    上下2巻本を受け取ってから

      丸善に廻り

 ソースタイン・ヴェブレン『有閑階級の理論〔新版〕』購入

     ヴェブレンの文庫帯に書かれていたのが

 「見栄と世間体が、文明社会をつくった」である

    つまり

     人間は 見栄っぱりの葦にすぎない / 笑。

 

    二〇世紀はまだヴェブレンと毛沢東のあいだにあったのではないか 

     

         二一世紀になり

 

      ハッキリ 見栄と虚栄虚飾が勝利した 

       LVMHグループだけでなく

  ポルシェやフェラーリなど ブランド企業が蒼氓の虚栄心を掌握した

      高級車メーカーは すでに香水や宝石 ファッション 

       超高額な「投機物件・現代美術」と変わらない

                 高性能 高級を謳えば唱うほど 悪辣 邪悪な

   投機絡みのヤクザなイメージ産業でしかない

   ドバイに代表されるアラブ産油国中華人民共和国

      衒示的消費 衒示的浪費の「聖地」になった 。。。

 

 『最後の「天朝」』の副題は「毛沢東金日成時代の中国と北朝鮮」 。。。

 

 

         リンクがうまくできないのに閉口 消耗する 、、、

 

   

 

     

隱遁そして冬の露天風呂 。。。

「ラテベース」なるものをスーパーのレジ前で

  廉く売っていた

    魔が差したように「焦がしキャラメル」

   一本だけ買った 

 それが甘いものにウルサイ家人にもなかなか好評 。。。

 

  一本128円でもう六本買った

       ステマではないが

           たしかに

    スタバの匂いがする / 笑。

  爺さんになったニール・ヤングが歌うように

 もうスタバには行かないが  家でカフェラテ / 笑。

 

 「関心空間」の臨終から三週間

      脱力状態を愉しんでいる 

 

 

 

   

  

戴冠する幼女/草間弥生    その後 。。

 

草間彌生さんが来週 文化勲章を受けることになった

   八十七歳の草間彌生と昭仁天皇の奇妙な組み合わせは

     想像したこともなかった

 

 奇貨を記念して2002年8月のKW 「戴冠する幼女/草間弥生」を再録します 。。。

 展観 当時ぼくは三〇歳 草間さんもまだ五〇歳を超えたばかりだった 、、、

    

《 1980年代の初め頃、竹橋の国立近代美術館で

【 一九六〇年代-現代美術の転換期】

 という回顧展があった。

 ネオ・ダダ、ハイ・レッド・センターを始めとする

 〈反芸術〉の作家達の作品が一堂に会した画期的な

 展覧会だった。

 ギューちゃんこと篠原有司男や工藤哲巳荒川修作

 高松次郎、赤瀬川源平中西夏之・・

 などの反抗的で反社会的、汚い作品とその作家達が公権力に認められたのは、多分これが最初だった。

 そのオープニングの日

 かつての反抗的な反/芸術青年達は

 幾分の晴れがましい気分とともに

 やや老いて其処にいた。

 東野芳明氏もまだ元気で雑談を交していた。

 戦後の前衛達が立って歩いて挨拶をしている。

 少し古びた現代史たち。

 ボクは今よりずっといかれポンチだったから

 廃墟を背負った前衛たちに敬意を表して

 鍔の広くないストローハットに

 フェイクのプラスティク製

 果物を飾っていた。

 林檎オレンジ葡萄

 バナナ…。

 誰かと挨拶して

 さて。

 「あらァ 可愛い。どうしたのォ それ。

  ………被ってみて良いかしら。

  ありがとう!」

 玩具の果実のついた帽子を嬉しそうに被る草間弥生

 自己戴冠する童女だった。

http://www.moma.org/exhibitions/1998/... 》

 草間彌生さんは「長生きも藝のうち」のひとつの典型だとおもう

   彼女が20年前 30年前に死んでいたら 。。。。

     おそらく三木富雄くらいのあつかいでしかないだろう 

       河原温も死んだし 荒川修作 工藤哲巳 赤瀬川原平も泉下のひと

 

         60年代の前衛でいまも生きているのは草間さんの他には

            篠原有司男 中西夏之 秋山祐徳太子くらいか

        

                (敬称略)

                   

            それにしても これで異端への規制がとれた 

         次は横尾忠則だろうし

      篠山紀信を始めとする写真家が文化勲章を受けても不思議はない

        篠山 森山大道 荒木経惟の三人同時受賞なんて いいぞ

           北野武にも配らないと いけないだろう / 笑。

    

       それにしても

         文化勲章日中戦争時にはじまったのですが

      明治の遺物 勲章とランドセル セーラー服 学生服を

    やめないかぎり この国に未来はない 

          断言する 。。。。

    

              

      ノーベル文学賞は 漫画家にも配るといい

         個人名はあげないけど

      少なくともこの国の漫画家には

     村上春樹より はるかにノーベル賞にあたいする人物が複数いる

   ぼくの見るところ 今この国の小説家は単なる「絵の描けない漫画家」にすぎない/笑。

   

老いた故国喪失者はディアスポラを索めて胡乱にウロウロ苦労する 。。。。

昨日の日記では    《 緊急「エクソダス」開始 。。。》として    脱出先に「アメーバブログ」をあげましたが      信頼できるある方に アメーバだけは、、、と       指摘され 超素直なぼくは        早速「はてなブログ」にも『亡命政権樹立 / 隱遁後の雲衣。』                としてここにも登録しました     驚いたことに登録手続きがまるで双子のように ソックリ 。。。/ 笑。       エクスポートもまだなので             試行錯誤が続くかもしれませんが            どうかご海容のほどよろしくお願いします ・・・・・               伏して                          Bob Marley  『 Exodus 』               The Allman Brothers BandRamblin' Man 』                 Grateful DeadTruckin’』                  The DoorsThe End