「読書百遍意おのずから通ず」
そう亡父から教わったのは もう半世紀も昔のことになるだろう。
「一遍で解ればもっといいんでしょ」
生意気をこころに仕舞った少年の日々であった/笑。
閑話はさておき
ぼくは図書館を愛用している。
現在読む本の多くが図書館のものだ
読書する本と架蔵したいものとは
五〇年も本を読んでくると必ずしも重ならない
本屋で売られているのは「商品」である
わかったような分からない理屈を呟いてから三〇年ほどになるだろうか
ぼくが利用する図書館ではリクエストさえすればほとんど買ってくれる
たとえ一万の本でも二万円近くするようなものでも例外なく買ってくれた
こんなことを想った
「あの新しいシングルモルトを飲んでみたいんだけど」
「はいはい ご用意しましたから どうぞ 飲み終わったら空き瓶だけ返してくだされば結構です」
ぼくにとってはこれと本当に同じだと思っている
図書館て なんだろ。
いまの状態がいつまでも続くとは思えないが
利用できるあいだは精一杯愛用したい。
ぼくは本をよむときPost-it を使用する
興味あることが出てくると附箋する
重要なデータや数値にも附箋する
美しい文章や感銘を受けた記述にも附箋する
そしてその附箋箇所から更に精選して
少し長くても『グラッパ/古い瓶』に書き写し「引用」として残す
しっかり文字校正もするし必要とあらば「校閲」的事実も補註として付け足す
だから信頼できる精度の「引用の織物」が日々つらなっていく
折々にひとつの連続として読み返す
一冊の本にはなかったニュアンスが産まれる
これは「とても新しい読書ノート」の姿だと自讃してます/笑。
(慣れないとかなり大変だから取り入れる人は少ないと思う)
つまりその 読めないと入力できない訳ですから。。。 ←自慢 /笑。
おしまい 。