物欲界に燦然と輝く名著。
所有欲、顕示欲の古典にして聖典。
江戸文政七年(1824)から八年にかけて
数寄者たちが持ち寄った珍品奇物の記録。
雑学者山崎美成を中心に、
曲亭馬琴、谷文晁も加わった耽奇会の圖録。
ああヒトの愉しき耽奇への煩悩は変わりませぬ。
僕的には
「売茶翁茶具之圖」
何てのに惹かれまする。
吉川弘文館刊上下二巻で
12・はあるまさしくグッズ的ボリューム本。
とは言え複写本ですからわざわざ買うには及びませぬ、
図書館なぞで借りて御覧下され。江戸文化文政もつい昨日。