想えば遠くへ来たものだ。
63年にF1のグランプリを勝ち獲ったティーム・ロータスに夢中になってから もう40年の歳月が流れた。
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宙に 視えないステアリングを握り
口で コヴェントリー・クライマックスのエグゾースト・ノートを呻り
狭い スパルタンな幻のコクピットの中で
僕は 何処へ向かおうとしていたのか
今 漸く解ってきた様な気がする。
あの頃 僕は本当に「夢の中」に浸っていた。
夢中になることも 没頭することも
総て あの頃 幻想の「コクピット」の中で憶えた。
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ロータスの総帥 コリン・チャプマンと
ロータスの英雄 ジム・クラークは
頭に白いものを頂くようになった今も僕の不滅の英雄であり続ける。