「万国の浮浪児よ 疾走せよ!!」

一〇年に一度ほどの割で ポール・ジンデルの小説『十五歳』を思いだす

あの魅力あるユース小説の原題は「Pardon Me, You're Stepping on My Eyeball !」

気分優先の邦語だったら「おやおや あんた ぼくの眼ン玉を踏んづけてるね」かな

   ポケットに洗い熊の仔を入れ高校に通う少年。

   父親は彼にこう教える。

  「いいか、お前どんなことがあっても

   眼ン玉だけは踏まれるんじゃないぞ。」

いま この国では

子どもや 若いひとの 眼の玉だけでなく 

アタマも カラダも 魂も 未来の人生さえも奪い 踏みつけている

それを オトナの誰も恥じていない ように 見える

羞恥心のない 

廉恥心のない

憐憫も 

同情も理解も慈愛もない

罪悪感もなく ヒトを騙す 詐欺の島

謙虚さも 公正さもない 嘘の列島 

鬼たちの棲む 地獄で悪夢の日本列島

赤鬼 青鬼 黒鬼 白鬼 黄鬼が酔い 嗤いざわめく 霞ヶ関 議事堂 新聞社 テレビ局 

あいつらを倒すため あいつらを吊すため 

あいつらを処刑するまで

   ◎◎◎◎◎ になろうか

なかば本気で 夢想する 夏の終わり

 この国の自由が今 奪われようとする時 、、、この国を牢屋にするな !!!

    虚無のなか 空虚のなかでも 走りつづけろ  Running On Empty   Jackson Browne