ある 朝の 倣古詩

お供もなく 公園に往き

独り 硬い長椅子にねそべる 

朝の頬は 風を読み

新しい瞳は さざ波を追う

雲の冠を 君に授けよう

雲の杯も 笑って受けてくれ

乃公は 酔っぱらいだ

畏れるものは もう何もない

街では ひとびとの営みが始まった

眠気も既に 鳥の声と去っている

この静かな頭を どうしようか。