原子力空母AbrahamLincoln
2003年5月1日 S3Bバイキング機に搭乗したジョージ・ブッシュ米大統領は、母港サンディエゴに向かう途中の空母エイブラハム・リンカーンにテイル・フックで着艦した。
グリーンの飛行服に身を包み白いヘルメットを抱えたカウボーイ・ジョージは得意満面で副操縦士席から甲板に降り立った。
勝利者として 対イラク侵略戦争の「戦闘終結宣言」を行うためである。
この世界一の武闘派政治家の莫迦ぶりは留まるところを知らない。
空母上に対潜攻撃機で着艦した「勇敢」な大統領は勿論、史上初である(笑)。
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8月16日午前9時過ぎ
エイブ・リンカーンが
原子力空母としては12年ぶりに
佐世保に寄港した。
軍艦としては世界最大
満載排水量10万2千トン。
乗員総数5350人。
飛行甲板上に
艦載機をフル・デコレートしての
入港だった。
即刻出撃しなければならないほど
特別に軍事的緊張が高まっている
とは云えない割に
19日朝には予定通り出港した
約72時間と寄港が極めて短く
乗組員の慰安にはならない。
しかし、この時期を選んだのは
かなり深い軍事社会学的意味合いがあると思う。
8月9日の長崎市長の反米反軍的発言に代表されるように
8月6日から15日は日本人が最も
『情緒的/愛国的』になる時期だ。
だからこそ
敢えて長崎に16日入港でリサーチする。
反米的気分/気運がどの程度なのか
探る意図があるのだろう。
フル稼働するはずである。
この様なことを云うと『考えすぎだ』という人が
必ずいる。
韓国の大統領執務室に
盗聴器を仕掛けるのがNSAだ。
戦後型日本知識人たち(仮にいたとしよう)最大の
欠陥は軍事的知識も軍事常識もないことを
全く恥じずに発言し続けたことではないだろうか。
その結果
この国で語られる国際関係の話しは
軍事色を欠くのが当たり前になった。
史上最強/最悪の軍事国家アメリカ合衆国は
皇太子〈現天皇〉の何歳かの誕生日に
処刑する国である。
見事な軍事的行動/日程の決め方
12月23日は東条英機達7人の命日でもある。
軍事的基礎知識と常識のため
神浦元彰サイト。