DOLOMITE / MADE IN ITALY

89年に買ったドロミテのスーパー・コルチナ・モデルは 一度ビブラム・ソールを張り替え 部分的に縫い直しをしただけで10年を遙かに超えて未だに現役だ。

しかも単なる現役と言うより 今でも年間に100日は履く No.1シューズなのだ。

これまでに100足を超える靴を履いてきただろうが これほど 履きやすく 忠実で信頼に応えてくれ タフで 厭な思いを一度もしたことのない靴は 稀であり 唯一の存在だ。

粗く試算してみただけでも 20000時間の人生をこの靴の上で過ごしてきた事になる。

これは凄いことだ。

ボクのは キャメル色のヌバックで 時々見かける表側の焦げ茶や 黒とは少し 印象が 違う。

そこで ふと考えてみると どうやらボクは 薄茶色

タン キャメルといった色の靴が好きらしい。

タウン・シューズとして これまでに一番沢山履いたのは クラークスのデザート・ブーツだと思う。

バックル付きのタイプも含めると 20代30代のメインシューズだったから7足から10足は履きつぶしたと思う。

勿論 英国工場しかなかった時代のクラークス社だ。

しかし いま思うと履きやすいとは言え 耐久性能はドロミテ社の靴と 比較にならない。 独特のゴム底のグリップ感もアッパーの革も 軟らかくて素敵なのだが せいぜい寿命は 2年だった。

チャーチのデザートブーツも履いてみたかったが 耐久性の割にかなり高価で手がでなかった。

あれから幾星霜 髭に白いものが交じるようになっても 未だにボクは ドロミテ/コルチナを履いている。

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そろそろ 次期戦闘機 じゃない 次世代マシーンを考える頃だ・・スカルパも有力な候補に挙がるだろうし・・・ 自家製デッドストックにしておいた サロモン・シューズもある。

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(精確なモデル名を忘れた為 スーパー・コルチナとしておいたが コルチナの上位モデルで 所謂「ベロ」が袋縫いになっている 形もコルチナよりシンプルで 好ましい。それよりも ドロミテのサイトを覗いて 浦島太郎のように 驚いた。昔の 靴はいま何処・・・ドロミテもサロモンも クラークスですら どこもかしこも ナイキのようだ・・・・)