ぼくは ほんの子どものころから 筋金入りのペシミストでした
戯画化していえば あの「地獄の門」で
キューピーが「考える人」のポーズで足下に地獄を見ているような
あるいはデューラー「メランコリア」の羽のある憂鬱な幼児のように 。。。/笑。
でも
去年の暮れからこの二月にかけ
本当に嬉しかったことがふたつあります
それは偶然に「未来食堂」の存在を知り訪問できたこと
『われわれの友へ』を読んだことです
未来食堂は 鈴木せかいサンという もとエンジニアの女性がひらいた お酒も呑めるちいさな定食屋さんです
東京 神保町の北沢書店の裏側 日本教育会館ビル地下にあります
一〇人少しで一杯になるような でも厨房施設はとてもしっかりした小食堂です
「あつらえ」「まかない」「ただめし」「おとしもの」など
これまでの常識からは驚くようなシステムをこなしている未来型の食堂です 。。。。
お店はシンプルですが 基本理念と運営の仕方が画期的なので
最初はHPをよく読みこんでいくと愉しく落ち着いて食べられるでしょう 。。。。
( 読めば読むほど 考え抜かれたシステムと鈴木さんの文章をぜひ時間のあるときに読みください )
本棚にはいろいろな本に混ざって都築響一さんのも置かれていて 似合っていた
キョーイチを彼が十代だったころから知る者としてなんだか少し誇らしかった / 笑 。。
現実のお店に 一度 (二度でも 三度でも)立ち寄ってください
大袈裟ではなく ぼくは未来食堂で希望を食べた
明日という「希望」を一緒に食べた
本当です
夜光社の存在と不可視委員会著の小さな大著『われわれの友へ』で
絶望の隙間から見える「希望」を手にした
そう思いたい
そう考えたい と
ひとりの老爺は 願います 。。。。。