体温、38.6℃ 血圧200超 ER //野戦病棟 からの帰還。

今朝まで病院にいました。朝食はジビエ・オーベルジュより高価な病院食です/笑。

あれは18日のこと。

あまりにも長く続く暑さのためか

普段は健啖家のぼくもあまり食欲がなく

ふと目にした新鮮な天然ワラサの兜が妙に美味しそうだったので

夕餉に一度やってみたかった「フイッシュ・ヘッド・カレー」を作った。

ここ数日の習いとは言え

食が進んだとは言えず酒もあまり飲まない状態で食卓を離脱、、、

腹部膨満感を抱えたまま横臥していた。

午後九時頃 トイレに起きたのと強烈な悪寒に襲われたのはほぼ同時だった。

エアコンを消し、横になるが今度は熱い。

体温を計ると38.4℃もある、まさかと思い、計り直すと今度は38.6℃。

どう考えても尋常ではない。

救急病院に連絡を取り タクシーを呼ぶ

軽便なNETSCAPE の布バッグに着替えだけを詰める。

頭は冷静に働いたのだが 本も洗面用具も入れず必要最小限のものに押さえた。

こういう場合 

ぼくは悪魔のように細心怜悧に考えつつ

天使のように大胆に よりスパルタンでハードボイルドな方を選択する。

救急病院ではまず血圧を自動測定 

すると 200を超えている、、、受け入れ担当の人の顔色が変わっている。

問診触診打診検査検査検査、、、採血、レントゲン、CTスキャン

そうこうしている間に 軽く急速な便意が、、

トイレに行くと 見事に真っ赤。鮮やかな下血だ。

報告すると若い内科医のこれまた顔色が変わった。。。

造影剤を点滴バイパスから注入して撮ったCTスキャンにより

大腸憩室炎と判明

絶飲食を申し渡され 帰宅も許されず深夜そのまま 緊急入院。。

三日にわたる絶食、それから おもゆ、三分粥、全粥 、、

八泊八日病院にいて 先ほど 帰宅いたしました。

ああ、病んでのち知る 日常生活の貴重さよ。

単調な日々の暮らしのありがたさよ。

連日ヘリコプターで「急患」が病室から見える屋上へリポートに搬送されてくる。。

ヘリコプターが到着するとまるで潜望鏡のようにエレベータ部分が浮上して

ストレッチャーを受け入れる。。

生命の最前線、 生と死の汀 彼岸と此岸の渚で 戯れて来ました/笑。