旗艦と旗旒と天使たち。

長生きはするものだ またひとつ語彙がふえた/笑。

奇妙に感じるほど大きな旗を掲げた米海軍ミサイル駆逐艦 USS Mahan の映像と記事があったので

関連して検索していたら「旗」の鄭重な*言い方として「旗旒」があった。

これは「きりゅう」と読むのだそうだ。

このミサイル駆逐艦NATO Maritime Group One の現在の旗艦で

旗艦旗を次の艦船に受け継ぐ儀式に向かうところらしい。

それで、思い出したのは高橋睦郎さんがかつて日曜美術館

天使が描かれた絵画について解説して

信仰心が薄れた後の時代になるほど天使の数が増えるのだと。

ついには天使たちがデモ行進をしてるんじゃないかと思えるほど

大量の天使が描かれたそうだ/笑。

つまり

合衆国海軍は自らの遠征覇権的軍事行動に自信と誇りが持てなくなったからこそ

旗艦の旗旒が異常なほど大きくなっているのではないかと

ぼくは機嫌良く邪推するのです/笑。

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註 *「旗旒」の旒は単位でもあり「一旒の旗」のように使われる他、熟語「旗旒」の場合は信号旗の意味も。旗艦旗が信号旗の一種かどうかは不詳/笑。