ある種の悲恋だが、莫迦莫迦しさを超えている。

スペースシャトルの搭乗員が起こしたこの事件

陰惨な事件ばかり多い時代に、酸鼻きわまるタイプの話ではないので、

  

愉しく無責任に苦笑できました。

とくに気に入ったのはテキサスからオーランドまで1000マイルを12時間掛けてクルマで走り、

休む時間惜しさに「オムツ」着用で運転していたという強烈な脇目もふらぬ集中力と合理精神!

このリサ・マリー・ノワックさんは三人の子持ちで本物の海軍中佐ですぜ。

いやあ、ここまでやると横恋慕系・狂恋物でも「美談」の一種です

スペース・パイロットのときの記念写真と逮捕後の写真の落差にも

人生の深さと凄さ、莫迦莫迦しさが窺え、ある種「感動」しました。

AFPのフルスクリーンなんかで見るとチャック・クロースなんかのハイパーリアリズムや

ノーマン・ロックゥエルのユーモアを遙かに凌ぐシリアスで滑稽な哀しみがあります。

リチャード・アヴェドンにも撮れなかった21世紀の肖像写真の傑作。

   これはインターネット上の「現代美術」です。

正直に申し上げて「人生は棒に振るためにある。」を至言としているぼくとしては

彼女に同情的というより、一抹の敬意すら感じています/笑。

●まったく何の関係も脈絡もないがナベゾが亡くなったそうだ。

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リンクできなくなった時のために、ニュースをコピペしておきます。←それほど気に入っている/笑。

   《「シャトル搭乗の女性飛行士を逮捕、恋敵の誘拐未遂容疑 》

2007.02.06

Web posted at: 16:28 JST

- CNN

フロリダ州オーランド(CNN) 昨年7月に米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトルディスカバリー」に搭乗した宇宙飛行士、リサ・マリー・ノワック米海軍中佐(43)が5日、フロリダ州オーランド国際空港の駐車場で「恋敵」の女性を誘拐しようとしたとして、誘拐容疑や車両窃盗容疑などで逮捕された。

ノワック容疑者と被害者のコリーン・シップマンさんは2人とも、NASAの飛行士ウィリアム・オーフェリン海軍中佐(41)と、親密な関係にあったと話している。オーフェリン飛行士は、昨年12月にシャトル「ディスカバリー」に搭乗していた。シップマンさんは、フロリダ州ケネディ宇宙センター近くにある、パトリック空軍基地の第45打ち上げ支援戦隊に所属するエンジニアだという。

警察によると、シップマンさんは5日午前1時ごろ、テキサス州ヒューストンから空路でオーランドに到着。一方、ノワック容疑者はシップマンさんと話をするため、ヒューストンから車でオーランド入りしていた。

シップマンさんは、約2時間ほどかかって荷物を受け取り、駐車場に止めてあった自分の車に向かう途中、自分の後をつけてくる不審な足音に気付いた、と話している。

足音の主はトレンチコート姿の人物で、身の危険を感じたシップマンさんは、小走りになって車に乗り込み、ドアをロックしたところ、ノワック容疑者が窓をたたいて、ドアを開けようとしたという。

ノワック容疑者はシップマンさんに、自分の迎えがまだ来ていないので、車に一緒に乗せてくれないかと頼み込んだが、シップマンさんはこれを拒否。代わりに誰かを呼んでくると答えた。

その後、ノワック容疑者が頼みを聞いてくれないことに文句をつけ、泣き始めたことから、シップマンさんが窓を5センチほど開けると、ノワック容疑者が窓から車内に向け、胡椒スプレーを噴霧したという。

目にスプレーが直撃したシップマンさんは、駐車場の料金所に駆け込み、警察を呼ぶよう伝えた。

警官が現場に到着すると、バス停でノワック容疑者を発見。シップマンさんを襲った人物とは違うコートを着ていたが、ノワック容疑者が何かをゴミ箱に捨てる場面を目撃しており、ゴミの内容を確認すると、カツラと空気銃が入った袋が見つかった。

また、ノワック容疑者が持っていたカバンには、トレンチコートと新しい金づち、刃渡り10センチの新しい折りたたみナイフ、長さ1メートル前後のゴムチューブ、大きなゴミ袋、現金600ドル(約7万3000円)が入っていた。

警官が問い詰めると、ノワック容疑者はシップマンさんを襲ったことを認めたという。その後、容疑者の車内を調べると、ゴム手袋やヒューストンからオーランド国際空港までの地図、シップマンさんのフロリダでの住所、シップマンさんがオーフェリン飛行士に送った電子メール、容疑者がオーフェリン飛行士に宛てた手紙などが見つかった。このほか、おむつもみつかっており、これについて容疑者は、オーランドに向かう道中で無駄に車を止めないために使った、と話している。

ゴミ箱に捨てた空気銃については、「シップマンさんと話をするため、彼女の気を引くために使う予定だった」としている。

警察の報告によれば、「ノワック容疑者はシップマンさんに危害を加えるつもりはなく、話をするために脅かすつもりだけだった」という。

ノワック容疑者は結婚しており、3人の子どもがある。1996年に宇宙飛行士に選抜され、昨年7月の搭乗が初の宇宙飛行だった。オーフェリン飛行士との関係については、「同僚以上、恋人未満」だと話している。

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   《 スペースシャトル元搭乗員、恋敵にコショウスプレーを吹きかけ逮捕 - 米国 》

【マイアミ/米国 5日 AFP】スペースシャトルディスカバリー号(Space Shuttle Discovery)の搭乗員だった宇宙飛行士、リサ・ノワック(Lisa Nowak)容疑者(43)が5日、恋敵の女性にコショウスプレーを吹きかけ誘拐しようとした疑いで逮捕された。

 地元紙「オーランド・センチネル(Orlando Sentinel)」のウェブサイト上に掲載された供述書によると、ノワック容疑者は5日早朝、オーランド国際空港(Orlando International Airport)の駐車場でコリーン・シップマン(Colleen Shipman)さんの車に押し入り、シッパマンさんの目にコショウスプレーを吹きかけた。同容疑者は同僚の宇宙飛行士、ウィリアム・オーフェリン(William Oefelein)さん(41)とシップマンさんとの仲を疑っていたという。同容疑者はカツラとコートで変装していた。

 同紙によると、ノワック容疑者はシップマンさんと「対決」するため、1600キロ離れたテキサスから車で12時間以上かけてオーランド空港までやってきたという。

■ 車の中から金づちやナイフも

 警察はノワック容疑者のバッグと車内から、コショウスプレー缶、金づち、折りたたみ式ナイフ、ゴム管、現金600ドル(約7万2000円)とカツラを押収した。このほか車内からは、「シップマンさんがオーフェリンさんへの気持ちをつづっている」と容疑者が主張するEメールや手紙も発見された。

 警察の調べに対しノワック容疑者は、シップマンさんを「怖がらせて」オーフェリンさんとの仲を問いただすことが目的で、危害を加える意思はなかったと供述しているが、「誘拐未遂」「暴行」「車内侵入」「証拠隠滅」などの罪で起訴された。「被害者の安全が確保できない」として、保釈が見送られたため、現在も警察の拘束下にある。

 

 ノワック容疑者は、1987年に海軍の飛行准尉に就いており、1996年から2年間、テキサス州ヒューストン(Houston)の米航空宇宙局(NASA)ジョンソン宇宙センター(Johnson Space Center)で宇宙飛行士としての訓練を受けた後、管制センターで国際宇宙センター(International Space Station)との交信を担当した。2006年7月には自身がスペースシャトルディスカバリー号に搭乗し、宇宙ミッションに参加している。

 一方、1990年に海軍飛行士となったオーフェリンさんは、1998年にNASAの宇宙飛行員に抜擢され2年間の訓練を受けた後、2006年12月にディスカバリー号のミッションにパイロットとして参加した。

 写真は5日、オレンジ郡(Orange County)拘置所で撮影されたリサ・ノワック容疑者。(c)AFP/ORANGE COUNTY JAIL