この秋冬はご婦人のロングブーツが流行しそうだとか。
でなんとなく、7、80年代に履いていたトニーラマのウエスターンブーツを思い出した。
正直に告白すると、我が生涯であれほど履きにくく歩きにくい「靴」は後にも先にもなかった。
まず、足入れが極端に不自由だ。
ブーツ上部の両端にあるタブに指をいれて
息を止め、顔が赤くなるほど力を入れ、思いっきり引っ張る。
薄手のナイロン的靴下ならやや簡単に入るが
それでは歩いているとき足に負担がかかりすぎる。
ここは是非とも綿・毛混紡のしっかりした靴下にしたい。
摩擦で血圧が上がるくらいでOK /笑。
ぼくは持ってませんでしたが、プルタブを引っ張るための専用の道具すらありました。
さて、立つと踵がいつも履いている靴より何センチか高いだけあって気分は良い。
歩き始めると 歩きにくいのなんの/笑。
要するに乗馬用の長靴/チョーカですから。
へっぴり腰にならないよう、思い切り見栄を張り
足の痛みもなんのその、クールに闊歩。
やがて脳内麻薬物質たるエンドルフィンが効いてきて
痛みは感じなくなります/苦笑。
脱ぐのがまた大変、これには道具が要ります。
その当時はブーツジャック(ああ、懐かしい)が玄関に鎮座しておりました。
そいつを片足で踏んで、もう片方を引くとスルッと嘘のように簡単に脱げます。
でも、上等なソックスもたった一日の歩行で見事にヒールカップの部分が
透けて見えるほど薄くなりました。
それにしても若さというのは凄まじい。
そんな履きにくいトニーラマで革の底に穴が開くほど歩き廻り
さらにもう一足を買いたし、二足も履いたのですから、、、
(ご婦人のハイヒールの苦痛に最も近づいたのがあの頃かも)
今でも 一足は残っています。。/微笑。
で、今回KW化しようとラマのオフィシャルサイトを覗くと、
あのウルトラ保守的で誇り高きカウボーイ専門の靴屋Tony Lamaが
なんと靴紐の付いたワークブーツを創っていた。
ああ、時代は変わったのだ。ミスター・ジョーンズ!!/笑。