叛/戦争映画『橋』【Die Bruecke】1959
第二次大戦末期のドイツ、7人の未だ幼さを残す少年達が徴兵された。
ホンの僅かな訓練を受けただけで 彼らは橋の守備を命じられる。
やがて橋の向こう側に米軍のM型戦車が現れ
戦争ごっこが 殺戮の時間に変化していく・・・
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この映画を観たのは小学生の時だった。中学生くらいの守備隊の少年兵よりも更に幼かったから恐怖は他人事ではなかった。
戦争の「狂気」と「虚無」と「暗愚」・・・を考えていく切っ掛けとなった映画だ。
『西部戦線異状なし』より遙かに深い厭戦気分を 観たときに受けた。ある意味ではボクの厭世観を加速し強化したとも云えるだろう。
監督のベルンハルト・ヴィッキはその後、共同監督のひとりとして『史上最大の作戦』を撮っている。