STRACK FOR SEVEN-ELEVEN
「フィリップ・スタルクデザイン
機能性と使いごこちを追求した
おしゃれなステーショナリー&バスグッズ」
1998年夏の終わり
セブン・イレブンは日本限定商品を
スタルクと共同開発し
発売した。
フルラインナップで全25商品。
未だ成熟していない日本のマーケットでは
有名デザイナー物が企画倒れに終わり
決して長続きしないことを
熟知している我々は
すぐさま
コレクションを開始した。
鉛筆、シャーペン、ボールペン、サインペン
消しゴム、ノート、メモパッド。
ハサミにカッターナイフ、糊、ホチキス。
歯ブラシ各色、ヘアブラシ。
安く愛らしいこれらの商品を
場違いなセブン・イレブンの棚に見付け
保護したのである(笑)。
何軒かを廻り
ほとんどの商品を確保
エフェメラ化すること必至の
蒐集。
凱歌をあげて帰宅した。
それにしてもこの商品は
予想を超えて不人気だったらしく
半年と棚に並んでいなかった。
激レアアイテムはかくして誕生した。
2000年版の
タッシェン/スタルクには
当然の事ながら
大きな写真で数ページにわたって
掲載されている。
ところで此のキーワードは
村上春樹の新作
『海辺のカフカ』
への逆オマージュである。
現代日本を代表する小説家が
題名に真似は良くない。
しかもあまり知られていない
現代音楽
『浜辺のアインシュタイン』
を使うなんて。
「スローボート・トウ・チャイナ」や
「ノルウェイの木材」(笑)
とはワケが違う。
抗議の意味も含めて!
の方がオリジナリティがあって
余程気が利いている(笑)