『真理のことば』中村元
ダンマパダ(Dhammapada)の名で
南方アジアに古くから
親しまれた教典。
『法句経』(ほっくきょう)
として我が国でも
大正年間から
翻訳され
読まれてきた。
中村元先生の訳文は
パーリ語の原文の持つ
簡明さ(だからこそ愛誦された)を伝える。
『その簡潔な風格を邦語に表現したいと思った。』
《「われらは、ここにあって死ぬはずのものである」
と覚悟をしよう。……このことわりを他の人々は知っていない。
しかし、このことわりを知る人々があれば、争いはしずまる。》
《不死の境地を見ないで百年生きるよりも、
不死の境地を見て一日生きることの方がすぐれている。》
《骨で城がつくられ、
それに肉と血とが塗ってあり、
老いと死と高ぶりとごまかしとがおさめられている。》
日々読むようになれば
立派に沙門の始まり。
老いは近い!
死は更に近い!
中村元先生!