骨董品・アンティーク

Henning Koppel  1918-1981

そういえば昨年は 永年にわたって想いつづけていた 20世紀デンマークのデザイン界を フィン・ユールやハンス・ウェグナーと並んで 牽引したともいえるあのヘニング・コッペル デザインの ルイスポールセン社製灯油ランプ/ケロシン・ランタンを 手に入れることができた…

Nils Thorsson  1898- 1975

もともと家具も食器も好きだったから 北欧の家具を中心にしたデザイナーや工房には少し詳しかったが 齢五〇を超えてロイヤル・コペンハーゲン系のデザイナーである ニルス・トーソン エレン・マルマー インゲ・リセ・コェフォードやヨルゲン・モーゲンセンと…

Krenit Bowl by Herbert Krenchel

デンマークやイタリー スウェーデンや仏蘭西 ノルウェイや独逸の工業生産物 にあるのが デザインだとしたら Made in NIPPONやKOREA.TAIWAN にあるのは 何だろう。 同じようなとは云えない 断じて云えない 彼岸此岸の 工業生産物の美的水準の差。 アジア人に…

毛主席語録・毛沢東バッヂ

手元に2冊の赤い小さな本がある。『毛主席語録』と『プロレタリア文化大革命の重要文献集』。 聖書を超えて50億冊とも云われる巨大な数が印刷された冊子だが今は中国ですらコレクターズアイテムになっているようだ。 ゴダールが67年に制作した[中国女]で…

太史硯

子供の頃から文房具は好きだった。 大人になり 髭に 白いものが交じるようになると 意味なく 文房の道具を手にしたり 眺めるようになった。 机上に小さな硯が置いてある 100mm×60mm 高さ33mm程の大きさしかない。 寂れたようなFleaMarketで 中国人青年から需…

土門拳のNikon-SP

ボクが16歳くらいの時会った土門拳は ニコンSPのブラックを持っていた。 レンズは多分28mm。 本来は白いNikonのロゴ部分を 赤く何かで染めていた。 ストラップは上野の組紐屋「道明」の それを転用していた。 当人がそう云った。 眼が どうだお洒落だろう そ…

戦艦ビスマルク

旧帝國海軍の艦船に好きなのが見付けられなかった少年は、 同盟国/獨逸海軍に救いを求めた。 戦艦ビスマルク。 悲劇の軍艦と云うところも大いに気に入る/笑。 名前を貸すことになった鉄血宰相は、 寿限無ジュゲム程じゃないけど 大変長い名前をもっているが…

ユングの家

此処でも彼の学問的業績は関係しない。 ただ彼が家を自分で建てた事実に興味がある。 自ら石を運び ブーフーウーのしっかり者のように 石の家を水辺に建てた。 彼は終世 ヒトは水の近くに棲まなければならない と語って倦まなかった。

フロイトの書斎

此処では彼の業績を云々しない。 ただただフロイト氏の書斎に興味がある。 彼がエジプトを始めとしたアンティークを蒐集していたのは良く知られた事実。 そしてそれらがすべて本物であったのも事実。 私が興味を持つのは彼の飾り方だ。 まるで護って貰うが如…

本の行く末(蔵書について)

もう店を畳むと言う古本屋さんで幾つか本を購った中に、斉白石の畫帖があった。 読んだか読まなかったか判らぬほど綺麗な本。 扉に蔵書印。 丁寧に押されたそれに,どこかで見た記憶がボンヤリ浮かぶ。 磯崎新だったか、それともあの人だったか。 それは大判…

百式新司偵(百式司令部偵察機)

男の子なら誰でも一時期は航空機とりわけ軍用機や艦船、戦車、銃器にはまる。 ところが日本陸海軍には、美しいと思われる航空機が殆どない。工業力はあっても工業デザインと言う概念自体がないに等しかった。 零戦にある種のカリスマを感じても機体が美しい…