デザイン・写真・建築

TADANORI YOKOO @ CAR

嗚呼 いまは昔、問答無用ッ !!で イ・カ・シ・テ・ル・ゼ !!!/笑

カップ・マルタン休暇小屋

21世紀の【暮しの思想】に最も影響を与えるだろう20世紀の極小建築。 コルビュジェが自分の休暇用に建てた小屋。 パソコンを手に20世紀を振り返ると これまでと違う世界が見える。 家も、仕事も、変わるだろう。 だから【休暇+小屋】の意味は大きい。 終生…

Richard Avedon  (1923~2004 )

●哀悼 偉大なる写真家は9月25日にテキサス州サンアントニオで「New Yorker」誌のための撮影中脳梗塞で倒れ入院していたが 10月1日に死去したことを確認した。 最も20世紀的な職業は宇宙飛行士を含めた操縦士と 映画監督とキャメラマンを含む写真家だった。 …

写真家・濱谷浩の言葉

偶然に何度か会った。 不思議な人。 岩波書店から83年に出た『學藝諸家』の 《人の像について》という文章を 生意気にも誉めたら嬉しそうだった。 それはこんな言葉で書き出されている。 「人はなぜ, 人の写真を撮るのか, 人はなぜ, 人に写真を撮られるのか,…

木聖・George Nakashima

G.ナカシマの仕事と生涯を一冊に纏めた『Nature Form & Spirit:The Life and Legacy of George Nakashima 』が出た。 これまでに出た数冊の集大成ともいえる本で編集は娘さんのミラ・ナカシマ。 ナカシマのみならず木工やデザイン 家具や工藝に深い興味があ…

Diane Arbus (1923~1971 )

未発表作を含むサンフランシスコ近代美術館での回顧展にあわせて『Diane Arbus/Revelations』と題された写真集が出版された。 【展覧会は10月25日から2004年2月8日まで。未発表作の他 彼女が使っていた機材 手帖蔵書等も展示され 会期後はメトロポリタン美術…

Minoru Yamasaki / W.T.C.

911アタックによって跡形もなく消滅したWTCは 設計/建設に1966-1977をかけ 地上に建っていたのは四半世紀にも満たない 近代建築の歴史に残る薄幸な建物となった。 設計したミノル・ヤマサキは1986年に亡くなったから あの衝撃的映像を見ていないが 生きて見…

W.Eugene Smith (1918~1978 )

未だ明けやらぬ早朝の表参道を ユージン・スミスが ゆっくり過ぎるほど ユーックリ 身体を揺らしながら歩いているのを見た事がある。 片手に酒瓶を握っていた・・・ その姿は 若い僕の目からは 憂鬱の海 に張られた 沈鬱の綱 の上を 酩酊 の棒で バランスし…

Robert Frank (1923~    )

願わくば 80歳になったロバート・フランクの魂に 安らぎを。 フランクが撮った「Mary and Pablo NYC,1951」 という有名な 妻が生まれたばかりの息子に授乳している写真がある。 家族写真として不思議なほどに幸福感のない写真である。 授乳しているのではな…

“291”

ドイツで写真術を学んだ気鋭の写真家・写真誌編集者 アルフレッド・スティーグリッツによって 1905年紐育五番街に開設された 《世界初の写真専門画廊》。 正式名称は「フォト・セセッション五番街二九一番地」 写真の他 DADAやピカソなどヨーロッパの前衛美…

神秘を語るグレートデザイナー/Ettore Sottsass

長年に渡りミラノでインダストリアル・デザイナーとして一流の仕事をされ、 『ドムス』誌や『インテル二』誌にも在籍した デザイン・ジャーナリストの佐藤和子さんのインタヴューに、 間違いなく現代の最も重要なデザイナー エットーレ・ソットサスはこう応…

武満徹装幀『虚無への供物/中井英夫作品集』

1969年10月31日に初版発行。 何処か仏蘭西装を想わせる 瀟洒なホワイト紙の本体に 表紙の文字は青色と緑色を 極シンプルに用いている。 函はサム・フランシスの絵 に似た紺系アブストラクト 吉中道夫が描いた画の上に 【L'offrande au neant】 〈虚無への供…

絵を描く妖精/堀内誠一

堀内さんが亡くなって もう15年になることに 気がついた。 不思議な人だったから 死んだなんて 今も ホントは信じちゃいない。 あれは福音館から出た 『絵本の世界・110人のイラストレーター』 を堀内さんが編集している頃だったから 1983年。 「ねぇ、どう…

最高のROCK写真家/Noman Seeff

ノーマン・シーフは間違いなく70年代をリードした写真家だった。 それはRockが時代そのものをリードしていたから。 優れたロックアルバムのジャケットには ほとんど例外なく彼の名前がクレジットされていた。 彼に一度だけ会ったことがある。 70年代の終わり…

雲伴居

建築家・白井晟一の最後の作品。 最終的に還る筈の京都・自邸だったが 完成を待たずに1983年11月21日に死去。78歳。 翌84年に落成、未終の棲家となる。 筑摩書房から限定版で写真集が出ている。 東京の自邸は1970年の虚白庵。 書を能くした。 作家・林芙美子…

三徳山 三佛寺 投入堂

俺が死んだら此処を俺だとおもってくれ。 それほど強く惹かれる建物。 均衡 簡素 そのもの Less Is More なフォルム 東洋とりわけ日本美の極北 と言える奇数の美 Asymmetryそのもの 静寂そしてmove 岩盤に建つ 盤石 そのもの 岩に羽をやすめる鷲の如き佇まい…

陋屋のダンディスム/稲垣足穂

廃墟も悪くない。ルードヴィッヒ二世を想い出す。 小屋にもノマドにも惹かれます。 でも、陋屋のダンディスム。 見立てで観れば、白州次郎/正子も ある種 陋屋・武相荘。 さてそこで想い出すのがこのひと。 地上とはおもいでならずや。 けだし名言。 稲垣足…

二川幸夫

世界のYukio Futagawaへのオマージュを [キーワード]として書きたいと思っていた。 手元に記念すべきGAグローバル・アーキテクチュアの第一巻 〈フランク・ロイド・ライト〉ジョンソン・ワックス本社1936-9がある。 1970年10月20日発行。 文:磯崎新 デザイン…

拡大模型を作るフランク・O・ゲイリー

スペインのビルバオに新しいグッゲンハイム・ミュージアムができた時、不思議な感動があった。 チタンで覆われた奇怪な建築。 その後もゲイリーの造る建造物は独特なフォルムを地上に曝し続けた。 現在ではその独特なインパクトが何に因るものか判っている。…