2016-01-01から1年間の記事一覧

消える壁新聞『寒心空間』として 。。。

ネットで拾った言葉から 《 ネトウヨが増えた理由は別に愛国とか関係ないんだよね 単に日本人が集団リンチを好み、陰口を叩いたり、誰かを吊るし上げて罵倒し中傷することが好きな陰湿な性格だというだけ そして意見の正しさ・間違いには関心がなく、問題を…

Back in The U.S.S.R.      CCCP ソ連邦製造のウォッカ

《 あそびをせんとや生まれけむ 戯れせんとや生まれけん 。。。》 ぼくは共産趣味者でもなければ 主義者でもなかったが メスカル蒐集の合間に ふと新しいあそびを見つけた いまでは考えられないが 60年代から70年代の東京には 店舗数では本格中華料理と…

古鐔と鹵簿 あるいはヨーガン•レールのシュルレアリスム

いわゆる「御料車」の歴史は大正元年に輸入された英車ディムラー 二台にはじまる 同年1912年製造の 一台はリムジン もう一方は後部にオープントップを持つランドレーだった 近現代において鹵簿とは近衛騎兵の儀仗をともなう行幸または行幸啓をさす 「天皇略…

渺茫たる恍惚   日日ふたつ 。。

陋屋に 朋 ふたつあり 書帙に痴れ 独酌に揺れる 日々は渺茫たるかな いたるところ明日の青山 茅舎に座して 墳墓の蒼きを識る 今日 寿岳文章『ブレイク論集』届く 限定三百冊の内 第105番 非売品 昭和六年十二月二十日刊 編輯兼発行者は 京都市下鴨膳部町在住…

水無月のトートバッグ

隠遁または隠棲といっても良かったし幽居 あるいは逐電 出奔 ドロップアウト なんと呼ぼうとも 四〇歳を待たずして濁世から遁走した いわば世捨て人 そのような「まつろわぬ老荘ヒッピー」「天稟ビートニク」が いまさら国家社会と俗世間を論難するのも狂逸…

花森安治とJ. D. Salinger  あるいは戦争とKurt Vonnegut 小津安二郎

汚屋敷に籠城していた九十二歳 家のなかで転倒し恵比寿の厚生中央病院に二ヶ月 一人暮らしはもう無理と若い医師に宣告され さしもの桜蔭継母も白旗を掲げる 生さぬ仲である家人が 実の孝行娘でもできないほどの奮闘を持続 新築平屋の小ぢんまりした温泉付き…

匙と靴下     Christofle or Hanes

明治二十一年のセントルイスに生まれ 半世紀前のロンドンで死んだ ある高名すぎる詩人によれば 「四月は最も残酷な月」だという その四月はおわった 。。。 だが しかし でも でも 至るところ 放射線が飛び交い 放射能が舞い散る この極東の小国では いまや…

宇宙こそ alta moda / 究極の註文服である

書痴 書狂にとって ある本の隣に何を並べるかは 美意識に関わる深刻な問題 かつ神秘的な悦びである 大型本を横位置にし載せてある棚の上に そこだけ岩波文庫が置かれた一角がある 岩波文庫 白127-1 から白127-10 まで マニアしかわからないだろうが『裏切ら…

C.G.Jung  Robert Frank  J L G   Giacometti Le Corbusier Tinguely  Klee

[Mai 68] 「68年5月革命」研究は 「ナチスドイツ」「スペイン市民戦争」とならぶ ぼくの二〇世紀研究の重要なセクション コリン・コバヤシ訳 ローラン・ジョフラン『68年5月』を読んでいて ふとこんな部分に眼が停まった 《 ルーアンのそばのルトレでは、…

象牙色の鹿皮を纏った吉田五十八

著作を通した建築家・吉田五十八との邂逅は三〇歳を少し超えたばかりだった 若かったから臆面もなくこんな風に書き残している 《 吉田五十八氏の『饒舌抄』(新建築社)を読む。徒然草に通じる面白さ。吉田五十八という人はわかってらっしゃる方だ。》『狂書…

夜が、明けたら  夜が、あけたら  よが、あけたら 。。

払暁までは まだ四〇海里もある 午前二時半 渇きに目が醒め 温泉水の冷たい麦茶をのむ ついでに「ロキソニン」を 痛風の発作回避と炎症軽減に一錠。 なかば意識的に 二〇十一年三月十一日から 時間が止まったように 三百六十五日 毎日酒を飲んでいる 慰藉か…

キンミヤ

温かくなったので髪の毛を短くした 間歇的に通う顔そりシャンプー付き千五百円床屋の待合室に『週刊漫画ゴラク』がある こんな時でもないと手にしないのでまとめて数冊読む なかなか愉しいのだが「リバースエッジ 大川端探偵社」がなにやら琴線にふれた チンドン…

ドジョウ地獄ならぬ「茹であがった老人」についての発作的バリバリ讒謗罵倒観世音/ 笑。

温泉で七〇代後半以降の「本格老人」と話していて 本心から驚くことがある 彼らにはテレビドラマと現実の区別がないのだ 。。。。 「歴史ドラマ」「大河ドラマ」「朝ドラ」は それが どのように恣意的に改竄・脚色され ひとびとのナルシシズム/自惚れを満足さ…

「未来食堂」と『われわれの友へ』と 。。

ぼくは ほんの子どものころから 筋金入りのペシミストでした 戯画化していえば あの「地獄の門」で キューピーが「考える人」のポーズで足下に地獄を見ているような あるいはデューラー「メランコリア」の羽のある憂鬱な幼児のように 。。。/笑。 でも 去年…

「意識内戦」による大量の廃兵 。。。 弊れつつある社畜・愚民社会

「意識内戦」とは社会的な幻想の分裂した状態 破綻したムラの共同性から切り離され 孤立した情緒と神経における暗い葛藤 要するに回避不能な「綜合意識混濁」の病理をさす造語だ あるいは いまだ見えざる蜂起・内戦の初期段階 無意識層を含んだ大崩壊への前…

ロンメル 中井久夫 ジョン・キーン :「戦争」: 引用の織物として

《 身の毛もよだつような恐ろしい夜が、一分、また一分と、ゆっくりと時を刻んでいく。真夜中すぎ雨は 上がるが、その代わりに今度は、身を切るような冷たさの激しい風が吹き荒れる。これが濡れた装備のま ま座っていることを不可能にしてしまう。われわれは…

If P , or Q    もし ノーム・チョムスキー あるいは 井筒俊彦 。。

《「もしPならば 、あるいはQである」という文が存在しないという事実は、その言語全体に関しての 、、、 》 チョムスキーの『我々はどのような生き物なのか』の一節にあった この高度で良質なナンセンスのような「存在しない文言」が 妙に気に入ってしまっ…

粗い編み目の雑嚢に入った本あるいは記憶

かつて定義したところによれば 「書籍とは外部にある記憶である」 やや神秘的なニュアンスを持つ定義/aphorismだが 外部とはいっても「記憶」だから「自分にないものは理解できない」を重要な含意とする それは一〇〇〇年を経た古典だろうが 出版されたばか…

★★★★★★

前・財務事務次官 香川俊介が八月に58歳で死亡 前・陸上幕僚長 君塚栄治が十二月下旬 63歳で死んだ いうまでもなく財務事務次官とは官僚中の官僚であり 三〇万人の一般職国家公務員 一万五千名キャリア官僚の頂点である 並の大臣は無論 場合によっては総理…