2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『双極性障害の時代』を読みながら。

《 いまやマーケティングがほぼ完全に優位を占めている。だからこそ第七章で述べたとおり、 製薬会社にとって薬の適用を取ることは、薬を売る権利を得るというより、 病気を売る力を得る上で重要な意味をもつのだ。 そのような意味で市場を獲得するというこ…

『2666』 と 照屋佳信の按瓶 etc. 。

ロベルト・ボラーニョの『2666』を読み始めたのは ちょうど照屋佳信さんの按瓶が届いた日だった 恩納村の奥に位置する登り窯で焼かれ 松江のobjects を介して はるばる到来したそれは そのまま 日本民藝館の二階のガラスケースに入っても不思議ではない なん…

西の私的資本主義も 東の国家資本主義も超えて : JOSEPH BEUYS に学ぶ 。

一九六〇年代後半 あるいは 七〇年代前半に ヨーゼフ・ボイスは こう述べている 《 「政党は何よりもまず、常に一部の特定の国民を代表している。… …やがてそうするうちに特別にお人好しの人々にも、国会が何よりも 党ならびに党役員、ないしは資金提供者た…

宗悦私版 BEUYS カンパネッラ その他の 本。

「本に 若くは なし」 世俗を離れる道具として 酒茶Drug を別にすると 本にまさるものはない 茶酒一如 不二読酔 あるいは 不二睡読 読夢一如 穢土をこころから厭い 濁世からすこしでも離れようと 書と遊ぶ 欣快 法悦は 古今東西 不動にして 命数的な もの(…

「死者と老人」 ふたつの 近未来 。

死者と老人 そう書いたほうが きわだつ なにか が 老人と死者 と 表記するだけで どこか 融和的になる 曖昧に 緩慢に なる 《 誰も知らない 》 死との 識閾 それは 老人が死者にもっとも近い存在 だと 考えられているからだろうか 「死者 と 老人」 「老人 …

あえて 玩物喪志 或いは 極度にどーでもいい事柄として 。

たとえば この写真 は コーア・クリントの4118という 二人掛けソファを 横からみた写真 だが 全体が見えなくても ホントウに 美しいッ と おもう 皮革の色と質感といい 創り出された曲線と 柔らかな色面といい 写真を見ているだけで うっとり する これ…