2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

モダニズムの終焉/Philip Johnson の死。

コネチカット州ニューキャナンの自邸で98歳のフィリップ・ジョンソンが亡くなった。 冷え切った部屋の書棚からA.D.A.EDITAの『フィリップ・ジョンソン著作集』を取りだす。 Warholも泊まった「GuestHouse」の(荘厳と言うより神聖な感じすら受ける)寝室を撮影…

大村剛 / Jackson Pollock Jzzz

hand-made webshop Blue Bird から片口と蓋付き花器、それに小品(本当に小さなモノたち)等、中小併せて9点が届きました。大村剛初期作品の蒐集としては既に10点を数える/笑。 初めに来た「色絵鉢」がなんともポロックのオールオーバー/全面絵画を想わせる…

9:25am/注文から20時間もかからず届いた。

凄い。華奢なようでいて圧倒的な凄味がある。緑釉とか色繪と云うよりはまるで殷の青銅器だ。 正木春蔵や小川甚八、瀧口和男、李鳳梧etc.を観、手に入れた時も嬉しかったし、愉しかったし、面白かったが、これほど興奮しなかった。まさに「現代の器」であり「現…

マイルスのお陰で随分久しぶりに和食器を買う気になった。

先週の終わりだっただろうか、たまたま本屋で普段は全く手にしない雑誌を立ち読みして、 ある若い陶芸家の仕事に興味を持った。 googleで検索したのが昨日、片端から頁を読み写真を眺めていったのがこの朝だ。 何故か気紛れを起こしてMILES DAVIS『BITCHES B…

Herman Miller / Mirra Chairs and Aeron Chairs

Mirra Chairが届いてから10日ほどが経った。徐々に自分のモノになりつつあるようだ。 と云ってもこれは家人の用に供するために購入した物で、僕用のアメリカ工場製 Aeron Chairは12週間待ちだから今ごろ貨物船に載せられて太平洋を渡っている筈だ。 原則的に…

『カフカ/夜の時間』 高橋悠治

ほんとうに久し振りに高橋悠治の新刊が同時に幾冊か書店の棚に列び始めた。 “あの真摯で早熟で老成した思索者”が還ってきた/笑。 これはやっぱり朗報でしょう。 「21世紀の世界」を考えていく上で貴重なヒントを与えてくれるとても重要な思想を紡いでいる人…

(タイトルなし)

随分昔のことになる。ぼくがまだ30歳になるかならないかの頃だ。 表参道の原宿駅寄りだったか同潤会アパートの前あたりだったかはハッキリしないが、 夜遅く少し酔って歩く僕の眼にひとりの若い易者が映った。 碧さの断片をどこかに残したその卜占家はまだ35…

去る者は日々に濃くなり 疎む歳月は人を待たす/笑。

ここ数年だけでも友人を両手で数え切れないほど次々と喪ったが、それが去年のことだったか一昨年だったか或いはその前年だったか区別があまり判然としない。 時間が 手元に来ればくるほど徐々に色の薄くなるリボン状のものとしてあるような気がする。 それは…

Susan Sontag / 修道院の食卓

昨年の暮れも押し詰まった12月28日、ソンタグが死んだ。 才気活発な 僕にとっての「お転婆スーザン」は享年71歳だった。 彼女は老いすぎることは望まなかったろうし、早すぎもしなかっただろう、、、 そう想いたい。 心から冥福を祈る。 形は異なっても“松明…

8:00 am                歓喜は続く

予報によれば今朝は零下十度まで下がるとか、、、 寒気の中「世界の構造」と「文字/言霊の重層性」を考える上で圧倒的に面白く参考になった信多純一『馬琴の大夢 南総里見八犬伝の世界』を読みおえ、浅野裕一『古代中国の言語哲学』と渓内謙『上からの革命/…