2005-06-08から1日間の記事一覧

『白磁盒子』井筒豊子

この 世に隠れたる名篇を 佐藤春夫は同書の序で こう述べる。 「井筒夫人は博言多識、天才的学者との聞えの高い郎君の影響感化によるものか、近東、中東的な一風変わった話題を豊富に持ち、また生来独自のものと見える多少怪異な幻想の間に情操こまやかに高…