獄中で伊藤耕が死んだ 。。 

THE FOOLS    ブルースビンボーズ

           Vo.

    伊藤耕が死んだ

  札幌矯正管区・月形刑務所内での「不審死」

     (検死結果を待っている〕とある 。。

 

    2015年9月から服役中で

      この12月には出所するはずだった

          2017年10月16日死去

            享年62歳

   

  たまたまバーホッピングのように

       きのう

     AirMac

  ツイッターを梯子していて

     山崎春美

   FOOLSの葬儀告知をリツイートしていた 。。。

      

         伊藤耕やフールズのメンバーとは

        下北沢でときどき一緒になった

      思い切りとんがっていたけど

     喧嘩もしないで飲んだ

   まだ松崎博が生きていた頃のネバーランド

  小田急線の踏切を間近に見下ろす

朽ちた木造二階の小さな王国  Never Never Land

 本多信介や渋谷則夫 寮美千子 亀和田武 米澤嘉博 高取英

   伊藤ヨタロウ ライオンメリィ 大谷レイヴン 白井良明

     大月ウルフ 河村要助 松山俊太郎も来ていた時代

       1980年代なかばだろうか

         すでに30年を大きく超えた昔になる

 

   江戸アケミ 西岡恭蔵あたりに始まって 

  チャー坊 桑名正博 どんと 

    成毛滋 加藤和彦 大瀧詠一

  山口冨士夫 青木真一 川田良 。。

     死屍累々だなぁ

  

    友人知己ミュージシャンの死亡原因は

      冨士夫ちゃんのように

        殺されたのは例外として

          自殺・事故死もおおいが

            獄中での変死は初めて

         それにしても

       死んだ知り合いともだちばかりふえる 。。。

   

  国立歴史民俗博物館から届いた図録

  『「1968年」無数の問いの噴出の時代』眺め感懐にふける

 晩年の思索の主要テーマは「ホモ・エコノミクス化した人類とは何か」

  「20世紀とは何だったのか」に決めてある

    「1968年の実験/総叛乱」を不可視の分水嶺

       「虚の萃点」として考えたい

   

  どう考えても前方はドグラマグラ的な闇に覆われているので

         過去を研究する 

  手許から喪われていたヴァルター・ベンヤミン著作集2

    『複製技術時代の芸術』晶文社 1970年8月発行

  ハヤカワ・ポケミス260 レイモンド・チャンドラー 

    清水俊二訳『長いお別れ』1958年 初版

         購入

 

  並行して現在読んでいるのは

 ディヴィッド・トゥープ『フラッター・エコー:音の中に生きる』

   DU BOOKS   2017年6月刊

 『ブルームの歳月:トリエステジェイムズ・ジョイス 1904-1920』

   ジョン・マッコート 宮田恭子訳 水声社 2017年6月刊

 『日本の長い戦後:敗戦の記憶・トラウマはどう語り継がれているか』

   橋本明子著 山岡由美訳 みすず書房 2017年7月刊

 『日本帝国の崩壊:人の移動と地域社会の変動』

   柳沢遊 倉沢愛子編著 慶応義塾大学出版会 2017年7月刊

 

    

   ぼくにとって

     読書行為は酸敗しきった隷属国家・属領・植民地

       「ネオ日本途下帝国」からの霊的な政治亡命である 。。