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 白磁と 麻の半ズボン

あかるく軽い半透明の緞帳が

  昇がるのか降りるのか 

    櫻花が散って  

      また古くてあたらしい春がはじまる 。。

    山桜 里桜 

      老木 幼木

       八重 一重 

         淡い白から 薄紅にいたる       

       さまざまな樹種の

         桜並木や桜山の壮観を眺めながら(も)

           散ることを殊更に肯定する

             靖国戦争神社的な醜く浅い美意識  

               への同調圧力の(ようなもの)を感じて

            どこか櫻を疎ましくおもう          

         ぼくは どんなに見事な 

           梅や櫻や花桃の山や群生よりも

             まるで光源を内包したかのような

               欅の芽吹き 

             その生命力に満ちた新緑がすきだ

                そんな春のある日

          九段の花田で始まった「崔在皓 展」で白磁の食器を

             厳選して一〇点ほど  

               オンラインで注文

                 さっそく使いはじめる

                   染付や灰釉 赤絵

                     あるいは

                   北欧食器とは違った

                     白磁の透明な軽みに

                      若さとはちがう

                    食卓が新生するような

                  あらたな感覚を得ている

              陽光が明るくなってからは   

               温泉行にヘンプの半ズボンを穿く日が多い

                  米国製のGramicci は20年以上愛用していて

                   長短あわせ1ダースほど持ってるけど

                     麻のズボンは始めて

                 ドンゴロスの袋を繊細にしたような織り

                   ジュート麻のような自然な色合い

                 優しい肌ざわりに

               眉雪のプランタンを感じている

 

                 閑雲霊犀 欅樹に夭桃を観ず

                       ⭐️

 

           「さよならだけが人生ならば また来る春は何だろう」 

                          by  寺山修司