茶前 酔后。

ことばは光のように微妙だ。

たとえば

ぼくは「勇ましいことを云いたくない」と言ったとする。

と、そこに立派な勇ましさが顕現してしまう。

あるいは「優しくなりたい」という言葉からは、ほとんど何かが欠落する。

鍵盤に向かう前

さきほど思っていたことは何か。

遠く

左舷からは マイルスの烈しい哀しみが響いている。