気がついたら杉本つとむ氏の『馬琴、滝沢瑣吉とその言語生活』をもう二か月近く読んでいる。
これは著作堂主人こと曲亭馬琴の日記を読み解いた本で江戸知識人の日常言葉が身近に響きゆるゆると読んでいて飽きないのは好いのだが目の醒めるような出来事がある訳ではなしさほど捗らない。
そんなある日「秋暑」という言葉を目にして何故か妙に気に入った。
秋の暑い日々、つまり熱い秋である。
これからのわたくしに相応しいではないか / 笑。
別号のひとつにしようと思いここにお披露目する次第。
雲衣。魔塵窟狂生こと外仁斎、幽艸堂主人はこれより「秋暑」とも号す。