俺はヒップなトリックスター/笑。

自転車に乗っているとときどき小学生に「ハロー」と手を振られる。

半ズボンとサングラスと自転車の組み合わせが子供には外国人に見えるのかもしれない。

そう思っていた。

ひと月ほど前、露天風呂で一緒になったカナダから来たという英語補助教員の青年に「ドーミテモ日本人デハアリマセーン。先祖ハ、ナニ人デスカー、ナニ国人デスカー、、」と裸でしつこく迫られ、つい面倒になって「ジーサンがロシア人とのハーフだった」とでたらめを言ったら「エス、エス、ソーダロー、ソーダロー」と妙に安心していた/笑。

そーいえば何年か前、新宿で店員が黒人ばかりという胡散臭いキャッチ系セレクト・ショップへ冷やかしに入ったら「アー、日本語分かりますかァー」とボビーの様なアフリカ系お兄さんに何だか警戒気味に聞かれた事があったっけ。

インチキくさい店で怪しまれるのは年季の入ったヒップスターとして/笑)ある種の名誉かもしれないが、この春は銀座のアップル・ストアでもカウンターの横で「のーのー、ココハすたっふオンリースペースデース」とお揃いのTシャツを着たお姉さん店員(日本人)に怪しげな英語で「外人」扱いされた。

しかし、そんなことはまだ序章だった。先週の金曜日“朝からマティーニ”の延長で前から覗いてみたいと思っていた午前中から営業している怪しげな飲み屋に入った。何とも僕好みの酔っぱらい達とさんざん交流してから、彼らの一人がごく自然にこう言ったのだ。

「ところで日本語上手いけど、ドコから来たの」

その意味を理解するのに3秒ほどかかった。

俺はそんなに変か/爆笑。