木聖・George Nakashima

G.ナカシマの仕事と生涯を一冊に纏めた『Nature Form & Spirit:The Life and Legacy of George Nakashima 』が出た。

これまでに出た数冊の集大成ともいえる本で編集は娘さんのミラ・ナカシマ。

ナカシマのみならず木工やデザイン 家具や工藝に深い興味がある人は是非 一度手にしてみて欲しい。Amazon.co.jpに入ったばかりです。

横長大判の275頁 ハードカバー ABRAMS刊 

今なら75$が15%offの¥6958 それにしても輸入美術書は激安です。いまや国内出版の本より安いです。10年前なら泣く泣く二万円払ってました(笑)。

アメリカ木工界の父として全米ウッドワーカーに今も慕われているナカシマ。

彼の家具、とりわけテーブルは20世紀工芸のひとつの到達点です。

ナカシマの作るテーブルで足が4本あるのは稀です。

TENITAと古い日本語で発音した天板(てんぱん)が

重力のくびきを離れ、

宙に浮いているような姿・形にする。

それこそが彼の理想とするところでした。

サイドボードを壁に取り付けた事もその一つの試みでしょう。

彼のテーブルは小さな建築です。

七大陸をそれぞれ代表する寺院に大テーブルを奉納するプロジェクトは今も続いています。

最晩年は人間より樹木の方が高等だとの心境に達した神仙の人。