Diane Arbus (1923~1971 )

未発表作を含むサンフランシスコ近代美術館での回顧展にあわせて『Diane Arbus/Revelations』と題された写真集が出版された。

【展覧会は10月25日から2004年2月8日まで。未発表作の他 彼女が使っていた機材 手帖蔵書等も展示され 会期後はメトロポリタン美術館を始めとする全米と欧州を巡回する予定】

200点の作品の他 貴重なコンタクトシートも含まれた352頁 100$ 編者は娘のドーン・アーバス / ランダムハウス

買い逃して悔しい思いをしたアヴェドン『Made in France』の二の舞はしたくないと思っている。

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ダイアン・アーバスが 死んだ。誰かが そう言った。 

彼女の名前は 今でも 苦く甘酸っぱいものを喉と鼻腔のあたりに 

込み上げさせる。

まるで若い日々のヘビーな二日酔いか 幻臭のように・・・

ジャニス・ジョプリンジミ・ヘンドリックス

そして 

ダイアン・アーバスジム・モリスンが死んだ辺りで

僕や仲間は 

60年代が暮れていった事を 否応なく実感した。

そのことは 「大人になる」事を意味していたのかも知れない。

      死んだ者達に代わって

  

      大切なものは引き継いで

      「新しい大人」になろう 

  

      そう思って  僕たちは 出発した・・・・ 筈だ。

      「松明は 引き継がれたのだ・・・」

       少なくとも僕は そう想った。

 

       今でも、そう思っている。。。

ダイアン・アーバスの写真によって僕は 

フリークスを

ヌーディスト

トランス・セクシュアルを

この世には

様々な身体と精神の綺形がある事を知った。

そして 

綺形じゃない人間が 何処にいる

 叩きつけるように プリントを曝している

ひとりの人間が 此処にいる。

そう感じた。

↓代表作を見る事 できます。