江戸川亂歩の土藏と蔵書/その他

先日 薄い一冊の本を手に入れた。

『夜の夢こそまこと』

1993年に横尾忠則トムズボックスから限定998部で出した ちょっと変わった小さな玩具のような画集で 娘の美美さんとの共著。

この書名が 江戸川亂歩から採られていることからも

判るように 横尾忠則を始め 亂歩は様々な人に多大な影響を与えた。

昔読んだ 富岡多恵子池田満寿夫と暮らしていた時代を描いた 『壷中庵異聞』は亂歩の実弟 平井蒼太を主人公にしていた。

真珠社の『おふいりあ』『まのん』『たまる』『楊貴妃』『じえすちーぬ』など 多恵子が詩を書き 満寿夫が銅版画を制作して雛絵本を創っていた時代・・・昭和も既に 遠くなりにけり・・・

そーいえば小林信彦も「小林少年」のモデルと言い張って良く亂歩のことを書いていた・・・

 

脱線したが 

亂歩こそ

昭和から平成に到る偏綺と怪奇 幻想 

猟奇趣味のゴッドファーザーと云える存在だろう・・・

子供が子供を虐殺し 子供同士が殺し合う 

大猟奇時代に 我々は棲んでいる

既に夢魔は土藏を出て 街を徘徊し始めているのだ・・・・

亂歩だったら 今の時代をどう考えるだろう 

その彼が 静けさと暗闇が欲しくて使っていたのが

土蔵の書斎 書庫だ。

↓どうぞじっくりとご覧下さい。